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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.10.04 15:41
更新日: 2021.10.04 15:42

ペナルティ2回で“天国から地獄”のK.ファン・デル・リンデ。ローソンがリードを拡大し最終戦へ/DTMホッケンハイム

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海外レース他 | ペナルティ2回で“天国から地獄”のK.ファン・デル・リンデ。ローソンがリードを拡大し最終戦へ/DTMホッケンハイム

 10月2〜3日、DTMドイツ・ツーリングカー選手権第7戦がドイツのホッケンハイムで行われ、土曜日のレース1ではケルビン・ファン・デル・リンデ(アプト・スポーツライン/アウディR8 LMS)が、日曜日のレース2ではルーカス・アウアー(メルセデスAMG・チーム・ウィンワード/メルセデスAMG GT3)が勝利を挙げた。

 1ラウンドを残すタイトル争いでは、今回のレース1優勝によりケルビン・ファン・デル・リンデが一度はトップタイに並んだものの、明暗分かれたレース2の結果、リアム・ローソン(レッドブル・AFコルセ/フェラーリ488 GT3 Evo)が再びリードを奪っている。

 本来のスケジュールでは例年どおり最終戦として予定されていたホッケンハイム。7月上旬のノリスリンク戦が10月9〜10日開催へと延期されたことで、タイトル争いの情勢を決する最終ラウンド前の一戦として争われることとなった。

 前戦アッセンでは、連続表彰台を獲得したローソンがポイント合計を175とし、ケルビンを逆転して首位に。ランキング2位にマルコ・ウィットマン(165点。ワーケンホルスト・モータースポーツ/BMW M6 GT3)、3位にケルビン(160点)、4位にマキシミリアン・ゲーツ(155点。メルセデスAMG・チームHRT/メルセデスAMG GT3)という状態で、終盤2ラウンドに突入した。

■ロッケンフェラーのレイト・ピット戦略が当たる

 ホッケンハイムの土曜日のレース1予選では、タイトルを争うケルビンが2番手にコンマ4秒差をつけポールポジション(PP)を獲得。アウアーがフロントロウに並び、ローソンは3番手。以下、ダニエル・ジュンカデラ(メルセデスAMG・チーム・グループエム・レーシング/メルセデスAMG GT3)、アルジュン・マイニ(メルセデスAMG・チーム・ゲットスピード/メルセデスAMG GT3)、ゲーツ、ヴァンサン・アブリル (メルセデスAMG・チームHRT/メルセデスAMG GT3)、ニコ・ミューラー(チーム・ロズベルグ/アウディR8 LMS)と続くトップ8のグリッドとなった。

 通常どおり55分+1周で争われた決勝では、1周目から激しいポジション争いが繰り広げられた。ローソン、ジュンカデラ、ゲーツによる軽い接触を伴う3番手争いの隙をつき4番手に浮上していたマイニは、ヘアピン進入で一気に2番手浮上を狙うも、アウアーの右側面にハードヒット。大破したマイニはリタイアとなり、アウアーはポジションを大きく下げた。

 これにより2番手はゲーツ、3番手にローソン、4番手にフィリップ・エリス(メルセデスAMG・チーム・ウィンワード/メルセデスAMG GT3)、5番手ジュンカデラというオーダーとなり、セーフティカー(SC)が導入される。

 リスタート後、ゲーツ、ローソン、エリスの3人が、レース中に1回義務付けとなるピットインとタイヤ交換を敢行。トップを走るケルビンに対しアンダーカットを仕掛ける形を採る。しかし翌周にはケルビンもピットに飛び込み、首位を守った。

 ここ数戦と同様、マイク・ロッケンフェラー(アプト・スポーツライン/アウディR8 LMS)らがピットインを引っ張るなか、実質の上位争いではピットを済ませたアレックス・アルボン(アルファタウリ・AFコルセ/フェラーリ488 GT3 Evo)が躍動。ローソン、ゲーツを相次いでパスし、ピット作業を終えたマシンの中では2番手へと浮上する。

アレックス・アルボン(アルファタウリ・AFコルセ/フェラーリ488 GT3 Evo)
アレックス・アルボン(アルファタウリ・AFコルセ/フェラーリ488 GT3 Evo)

 残り12分、ついに暫定トップのロッケンフェラーがピットを済ませると、フレッシュなタイヤで接戦となっていた上位争いへと加わり、3番手を争うローソンとゲーツの背後にまで接近。残り2周でゲーツをパスすると、ファイナルラップにはローソンにも襲いかかり、3位奪取に成功した。

 レース1優勝はケルビン、2位アルボン、3位ロッケンフェラーとなり、以下はローソン、ゲーツ、ジュンカデラと続くトップ6となった。

「これはとても重要な勝利だった」と今季4勝目を挙げたケルビン。「今回は久々に両親もレースに来ていたんだ。彼らの前で勝利を収めることができて本当に嬉しいよ」。

 オープニングラップの接触のあおりを受けたウィットマンがリタイア・ノーポイントに終わったことで、この時点のランキングではケルビンとローソンが188ポイントでトップに並ぶこととなった。

レース1表彰台の様子
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1周目に“もらい事故”のマルコ・ウィットマンは、痛恨のノーポイントに
1周目に“もらい事故”のマルコ・ウィットマンは、痛恨のノーポイントに

フォーミュラEタイトル獲得時のカラーリングで終盤2イベントにスポット参戦するルーカス・ディ・グラッシ
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