いよいよ今週末にオーストラリア・アデレードで幕を開ける2017年VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー・シリーズ。
その開幕に先立ち、シドニー・モータースポーツパークで開催されたタイヤテストでは、ニッサン・モータースポーツのリック・ケリーが、昨年8月にフォード・ファルコンが記録したラップレコードを更新。好調を維持したまま開幕戦のレースウイークに臨む。
「これはダンロップの新コンパウンドが素晴らしい仕事をしたからだと思うよ」と語るのは、開幕戦で映画『ファスト・アンド・フューリアス(邦題:ワイルドスピード)』シリーズのオリジナル・カラーをまとったニッサン・アルティマをドライブするリック・ケリー。
「従来のコンパウンドだと、レッドブル・ホールデンのようなチームがベストなハンドリングを確立していた。でも、この新しいスーパーソフトは僕らのアルティマにもフィットしているようだ」
今週に入り、アデレードではシェルがシリーズの公式パートナーに、ポルシェがオフィシャルカーの提供を行うなど、シリーズに関連する発表やイベントが数多く行われた。
開幕戦『クリップサル500』の舞台では、すでに最初のセッションとなるプラクティス1が終了しており、今季から正式にホールデンのファクトリー・チームとなったレッドブル・レーシング・オーストラリア(RBRA)のジェイミー・ウィンカップと、昨年王者のシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)がワン・ツーを決め幸先の良いスタートを切っている。
ニッサン陣営に新加入した元インディカー・ドライバーのルーキー、シモーナ・デ・シルベストロは初の公式セッションデビューを慎重に入り25番手。チームメイトのマイケル・カルーソは5番手という好タイムで終えている。