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海外レース他 ニュース

投稿日: 2023.10.10 19:05
更新日: 2023.10.10 22:43

ロード巧者”A.J.”がプレーオフドライバーらを退け今季初、通算3勝目を達成/NASCAR第32戦

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海外レース他 | ロード巧者”A.J.”がプレーオフドライバーらを退け今季初、通算3勝目を達成/NASCAR第32戦

 ポストシーズンも折り返しを迎えた2023年のNASCARカップシリーズ第32戦『バンク・オブ・アメリカ・ローバル400』が、10月6~8日にシャーロット・モータースピードウェイの通称“Roval(ローバル)”で実施され、プレーオフドライバーたちを尻目に終盤戦のリードを守り抜いたロードコース巧者A.J.アルメンディンガー(カウリグ・レーシング/シボレー・カマロ)が今季初勝利を挙げる結果に。

 次ステージ“ラウンド・オブ・8”進出には勝利が必要だったカイル・ブッシュ(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)は惜しくも3位に終わり、ブラッド・ケセロウスキー(RFKレーシング/フォード・マスタング)やロス・チャスティン(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)、ダレル“バッバ”ウォレスJr.(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)らとともに敗退が決まっている。

 段階的に進む“エリミネーション”方式のポストシーズンも、ひさびさにマイク・ロッケンフェラー(レガシー・モーター・クラブ/シボレー・カマロ)をグリッドに迎えたこのロードコースにて“ラウンド・オブ・12”最終戦を迎えた。

 だが幕開けとなるフリープラクティスではいきなりの波乱が巻き起こり、カイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が痛恨のクラッシュを喫し、これにより次ステージ進出を目指す重要な1戦でバックアップカーに乗り換え、最後尾からスタートする大きなビハインドを強いられる。

「ターン8の進入でルーズになり、修正しすぎて右フロントが壁に当たってしまった。あそこはバンピーだし、それでハミ出してしまったんだ」とラーソン。

 レースウイーク明けとなる10月11日(水)からは、来季のインディアナポリス500初参戦を見据えポストシーズンの『ルーキー・オリエンテーション』に臨む予定のラーソンだが、その2.5マイルオーバルでアロウ・マクラーレンSPとヘンドリック・モータースポーツ(HMS)が協業するシボレーエンジン搭載DW12を心の底から楽しんでドライブするためには、ここで大きなハードルをクリアする必要に迫られた。

 さらに予選ではトヨタ陣営がこの“ローバル”でも速さを披露し、今季プレーオフでも勝利を飾っているタイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)がポールウイナーに輝き、前年度覇者でもあるクリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)がフロントロウ2番手に続くなど、カムリが最前列をロックアウトした。

 迎えた決勝は、落ち着いた展開でレディックがまずはステージ1制覇を決めて主導権を維持し続けると、ステージ2でもコース上の攻防に加えて各ドライバーが燃費戦略も意識した走行となり、ここで8番手スタートだった“非”プレーオフドライバーのチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が隊列を率いる。

 しかしエリオットにもラーソン同様の不運が降り掛かり、ブレイク間近の終盤にステージを「ショートするため」にピットロードに差し掛かった瞬間、ターン4でこの日2回目のアクシデントが発生。

 このピットロード閉鎖により急きょトラック復帰を余儀なくされたエリオットは、そのまま隊列走行でステージ2の勝利を手にしたものの、ブレイク後に“アンダーグリーン”のピットを強いられ、重要なトラックポジションと勝負権を失ってしまう。

10月6~8日のシャーロット・モータースピードウェイでは、ル・マンを走ったGarage56のカマロZL1がデモランを実施
予選ではトヨタ陣営がこの”Roval”でも速さを披露し、タイラー・レディック(23XI Racing/トヨタ・カムリ)がポールウイナーに輝いた
前年度覇者でもあるクリストファー・ベル(Joe Gibbs Racing/トヨタ・カムリ)がフロントロウ2番手に続いた
一時はリードを奪ってウイナーとサイド・バイ・サイドも演じたカイル・ブッシュ(Richard Childress Racing/シボレー・カマロ)は惜しくも3位に

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