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ラリー/WRCニュース

投稿日: 2015.06.17 00:00
更新日: 2018.02.17 08:44

「オーストラリアで優勝を狙いたい」とパッドン


 世界ラリー選手権(WRC)第6戦イタリアでキャリア初となる表彰台フィニッシュを達成したヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)は、9月に行われる第10戦オーストラリアで優勝を狙いたいと語った。

 パッドンは6月11日~14日に行われたラリー・イタリアのSS1でトップにたつと、SS16までラリーをリードていた。しかし、続くSS17でスピンを喫しギヤボックスを破損。後方に迫っていた世界王者セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)にトップを奪われ初優勝は逃したものの、キャリアベストの2位表彰台を獲得した。

 初のポディウムフィニッシュを飾ったパッドンだが、次戦以降も冷静なドライブを心がけ、第10戦オーストラリアで優勝争いを演じたいと語った。

「次のラリー・ポーランドでの目標はこれまでと変わらない。トップ5でフィニッシュすることだ」とパッドン。

「ただ、オーストラリアでは優勝を目指していきたい。路面コンディションとグリップレベルが今回のイタリアと似ているからね」

「マシンのフィーリングには満足しているし、今後もアップデートも投入される予定だよ」

 パッドンがドライブするヒュンダイi20 WRCは、今回のラリー・イタリアで初めてパドルシフトが導入され、7月2日から始まる第7戦ポーランドではエンジンがアップグレードされる。しかしエンジンのアップグレードが施されても、チームメイトのティエリー・ヌービルとダニ・ソルドが操るヒュンダイi20 WRCとはスペックに差がある状態だ。

 デイ2のSS16までは総合2番手オジェとのギャップを拡げていたパッドンだが、デイ3ではオジェが追いついてくるだろうと考えていたと明かした。

 パッドンは「オジェは余力を残しているように感じていたんだ」とコメント。

「僕たちは出走順が遅く、路面コンディションが整っている状態で走行することができた。これが助けになっていたのは事実だし、僕たちも理解していたよ」

「ぼくと(コドライバーの)ジョン・ケナードは普段通りの仕事をした。激しくプッシュしなかったにも関わらず、ラリーをリードできたことは素晴らしいことだったね」

「ラリーが始まる前に想定していたより遥かにいい結果だった。今回の結果には満足しているよ。」

 ラリー・イタリアで優勝したオジェもパッドンの走りを賞賛している。

「素晴らしいドライビングだった。彼がデイ2後半までラリーをリードしたことに驚いた人も居るかもしれない。僕は驚かなかったけどね」

「2012年にパッドンと一緒にシュコダ・ファビアをドライブした経験がある。あの時から、パッドンは速さがあったよ」


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています