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F1ニュース

投稿日: 2015.07.24 00:00
更新日: 2018.02.17 09:23

「ビアンキの死で安全策の大切さを思い知った」 ドライバー達のそれぞれの思い


 ジュール・ビアンキが亡くなってから初めてのグランプリがハンガリーで行われる。ハンガロリンクを訪れたドライバーたちが改めてビアンキへの思い、彼の死の影響などを語った。

 昨年の日本GPでの事故で負ったけがが元で、ビアンキは17日にこの世を去った。彼の死によって思うこと、彼との思い出など、さまざまなことをF1ドライバーたちが語っている。

ダニール・クビアト「人生への感謝、相手を尊重する気持ちが強くなった」
「(アイルトン・セナの死から)21年間、(F1ドライバーの)死亡事故はなかったのに、ついに起きてしまった。僕は今までよりももっと人生に感謝するようになった」
「これまでも他のドライバーたちを尊重する気持ちは持っていたけれど、今後は互いをより一層尊重していきたい。他のドライバーも同じ気持ちなら嬉しい」

ダニエル・リカルド「安全性を軽んじてはならないと思い知った」
「F1では長い時間をかけて安全性を大きく向上させてきた。(死亡事故が)ずっと起こらないと忘れてしまうものだ」
「F1の世界に入りたてのころ、GPDAのミーティングで安全性の話をさかんにしていたのを覚えている。年上のドライバーたちが、コース周辺のいろいろな問題を取り上げて、タイヤがパンクしてコースオフした場合、あれではバリアの角度が悪いとかなんとかね。若手にしてみると『そんなこと起こるわけない。いいからレースをしよう』と思うんだけど」
「今後は少なくとも、ああいうコンディションでトラクターが出ている状態でレースをするようなことはなくなるだろう」

ジェンソン・バトン「ドライバー同士の絆が深まった」
「今のドライバーは70年代や80年代、90年代とは違って、一緒に過ごすことがあまりない。今は僕らドライバーはそれほど感情を表に出していないけれど、火曜日(の葬儀の際)には皆、感情をあらわにしていた。お互いへの尊敬の念だけではなくね。このスポーツはクレージーだけど、僕らは絆で結ばれた兄弟のようなものなんだ」


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています