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F1ニュース

投稿日: 2014.09.11 00:00
更新日: 2018.02.17 02:50

【今宮純】イタリアGPドライバー採点&短評


 今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。イタリアGPの週末を通して22人ドライバーのなかから「ベスト・イレブン」を選出。レース結果だけにとらわれず、3日間コース上のプレーを重視してチェック。
(最高点は☆☆☆☆☆5つ)

ニコ・ロズベルグ
53周レース中に2度も同じところでブレーキングミス、チャンピオンシップリーダーらしくない。フリー走行中から気がかりだった減速プレー。「どこで踏み始めたらいいか」迷っているような場面に出くわした。25点を与えてあげたニコ、表彰台ではイタリア語でファンにトークサービス、マイクを持たせたらお上手。

☆☆

フェルナンド・アロンソ
2010年から1位、3位、2位、2位、モンツァ5年連表彰台はならず。偶然とはいえPUトラブルで止まった場所が3番目に高い指定席(380ユーロ・3日間)。リタイアしたときも“見せ場"をつくるアロンソ。華がある。

ジェンソン・バトン
モンツァ・パッケージは予選仕様で成功、しかしレースペースが苦しい兆候は金曜FP2から見られた。レスダウンフォースでのタイヤ・ケアが難しく、四苦八苦の末の4ポイントでチームランク5位を堅守したベテラン。

セルジオ・ペレス
ビッグブレーキングに強い彼がヒュルケンベルグに代わってフォースインディアのピンチを切り抜けた。スパ2点差をモンツァで1点差に。マクラーレンとの直接対決は拮抗したまま続く。

☆☆☆

キミ・ライコネン
カーバランスだけで言えば後半にきてF14Tは確実にインプルーブされている。2スペック・タイヤどちらとのマッチングもまとまってきた。しかしモンツァでは決定的な“実戦パワー"がルノーにも劣り、やむなく土曜からダウンフォースをカット。本拠地で1台が9位とはまれに見る大敗――。

フェリペ・マッサ
この結果を一番喜んだのはP・シモンズさんかマーケティング担当者か。マルティニの国でフェラーリをとうとう抜きランク3位上昇。15年契約も発表され、いいことばかりで2年ぶり“空中表彰台"に上がったマッサ。ティフォシも大歓声で讃えた。

バルテリ・ボッタス
スタートで3位→11位転落、チームスタッフが一発狙ったシステム設定をしたからだろう。そこから“撃墜王"は次々に追い落として行った。クールなバトルに集中、当てられても無線でいちいち「チャーリーに言いつけてくれ」、みたいな感情的な行動はしない。いつもと同じダッシュを切っていたなら、メルセデス勢を慌てさせる展開もありえた。