更新日: 2018.02.23 16:29
インディ第4戦:ニューガーデンが念願の初優勝
バーバー・モータースポーツパークで開催されているベライゾン・インディカー・シリーズ第4戦。26日に行われた決勝レースは、ジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)がキャリア55戦目で初優勝を飾った。佐藤琢磨(AJフォイト)は、レース中盤にウィル・パワーとの接触もあり、17位でレースを終えている。
空は快晴。気温が29度まで上がった好天下で90周のレースはスタートした。
ポールシッターのエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)はトップを保ち、その後方ではジョセフ・ニューガーデンが予選5位から一気に2番手までジャンプアップした。
1周目を終えてのオーダーは、カストロネベス、ニューガーデン、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、サイモン・ペジナウ(チーム・ペンスキー)、セバスチャン・ブルデー(KVSHレーシング)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)……となっていた。
ユーズドレッドでスタートし、ペースの上がらなかったディクソンが15周という早いタイミングでピットインし、ブラックタイヤに換えてコースに戻った。彼のチームメイトのトニー・カナーン、後方スタートだったファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)、パワーも早目のピットストップを行った。
ピットアウト直後のパワーは、10番手を走っていた佐藤琢磨(AJフォイト)にぶつかった。完全にパワー、そして彼のチームの不注意による接触だった。それでもパワーはグラベルに飛び出しながらも走り続けることができた。不運なのは琢磨で、コース上にストップし、エンジンストール。フロントウイングにもダメージを受けてた彼は最後尾近くまで後退を余儀なくされた。
このイエローが出る直前にトップ争いをしていたカストロネベス、ニューガーデン、レイホール、ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)はピットインを済ませており、ピットしていなかった上位陣は順位を下げた。その結果、全員が1回以上のピット・ストップを終え、24周目にリスタートが切られた時点では、ニューガーデン(ブラックタイヤ)がトップ、2番手はカストロネベス(ブラック)とトップが逆転しており、3番手はレイホール(ブラック)、4番手はヒンチクリフ(レッド・タイヤ)となっていた。パワー(レッド)は5番手まで順位を上げていたが、琢磨にヒットしたペナルティとしてグリーンフラッグ後にドライブスルーペナルティを受け、最後尾の23位まで後退した。
ニューガーデンはブラック装着でのセカンドスティントが速かったが、34周目に出されたフルコースコーション2回目にピットインしなかったレイホールがトップに躍り出る。
39周目にリスタートが切られた時、ニューガーデンの順位は11番手にまで後退していたが、彼が90周のゴールまでにもう1回のピットストップを行えば済むところ、レイホールらは2回のピットストップが必要だった。ニューガーデンと同じ作戦だったのはカストロネベス、ディクソン、ハンター-レイといった面々だった。