ベライゾン・インディカー・シリーズに参戦するアンドレッティ・オートスポートのライアン・ハンター-レイは、ホンダ勢がまだ新エアロキットのスイートスポットを掴むのに奮闘中で、それができればシボレー勢を捕まえることは可能だと考えている。
2012年から導入されたダラーラDW12は、シャシーの主要部分をダラーラが製作し、ノーズやウイングなどボディパーツを他のメーカーが生産できるというコンセプトで導入されたシャシーで、今季からホンダ、シボレーがエアロパッケージを各々開発。各エンジンマニュファクチャラーの使用チームが、それぞれのエアロキットを使用し、セント・ピーターズバーグで初めてのレースを迎えた。
ホンダは、シボレーのエンジン交換のペナルティでマニュファクチャラーポイントをリードするも、ここまで行われてきた3戦でシボレー勢が速さを見せており、セント・ピーターズバーグでは上位6位を、ロングビーチでは7位までをシボレー勢が独占している。
ホンダのエアロキットの開発を担当したハンター-レイは、ホンダのエアロキットのポテンシャルを信じており、チームでしなければならない仕事がまだあると語る。
「現在取りかかっている仕事だよ。シボレーがどのくらい開発を続けて行くかわからない。その間、僕たちはホンダのエアロキットのスイートスポットを見つけようとしているんだ」
「ペンスキーがガナッシが開発するシボレーは強いけれど、僕たちは、自分たちのクルマからもっと多くの物を取りだしていかなければならないんだ。すべてのボックスをチェックしたわけではないからね」
「ホンダは、いくつかのインディカーのルール変更において反応がとても遅れてしまった。シボレーはそれをすぐに行い、先にテストが進められていた」とハンター-レイ。
今のギャップはすぐに埋められないものの、インディ500から使用されるオーバル用のエアロキットに大きな期待を寄せている。
「オーバルは、ダウンフォースがまったく違っているし、ドラックも異なっている。だからロード・ストリート用のエアロとは完全に違うよね。僕たちが優位なオーバルパッケージをもつことができるか……。それはまだ分からないけどね」