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スーパーGTニュース

投稿日: 2010.02.16 00:00
更新日: 2018.02.15 18:07

スーパーGT鈴鹿テスト:初日トップは6号車SC430 各陣営にトラブル相次ぐ


 スーパーGTの鈴鹿合同テストは初日午後のセッションが行われ、ニュータイヤでアタックを行った6号車SC430がこの日のトップタイムをマーク。12号車GT-Rが2番手となった。3番手には午前中トップの38号車SC430が続いている。

 今回このテストには、GT500クラスが14台、GT300クラスが4台参加。500クラスは全車が初めて顔を揃えただけでなく、ニスモはさらにテスト車1台を持ち込み、走行を行った。この日産陣営は、23号車に加えて、今回12号車、24号車も3.4リッターのニューエンジンを搭載している。

 初日となった16日は寒さのため、多くのチームはタイヤウォーマーを使用していた。そんな中、GTテストに先立つ走行会に参加したマシンの回収で、当初の予定よりは6分遅れで各マシンがコースへと入って行く。しかし、開始から約15分という所で、この日最初の赤旗が提示される。冷えたタイヤでスピンしてしまった24号車GT-Rが最終コーナー立ち上がりでスピンアウトし、グラベル上に止まってしまったため。このマシンの回収が終わると、いよいよ各チームともに本格的に走行を開始。タイヤテストやマシンのセットアップなどを精力的に行った。

 その後、セッションが残り30分あまりとなった11時35分、32号車HSV-010 GTがシケインをオーバーランする形でストップ。これは「エンジンが突然止まった」ため。このマシンを回収するため、2回目の赤旗が提示される。ガレージに戻された32号車は、インターバルの時間を使ってエンジンストップの原因を探っていた。また、セッションが残り2分となったところでは、安田裕信に交代したばかりの24号車GT-Rが東コースのショートカットでストップ。こちらのマシンには、駆動系トラブルが発生した。

 一方、このセッション終盤に入って、タイムを伸ばしてきたのは38号車。まだ路面も出来上がっていない状況ながら、立川祐路が1分53秒032をマークし、午前中のトップタイムを奪っている。これに続いたのは6号車。前回のテストではTRDのテスト車として使用されていたこのマシンは、今回からチーム・ルマンが走らせている。ちなみに、今回のテストにはビヨン・ビルドハイムが参加。最後までシートが確定していなかった伊藤大輔のチームメイトとして、残留が確定的となった模様だ。

 また、GT300では紫電がトップ。今年、加藤寛規とコンビを組む濱口弘も初めてステアリングを握った。セッションの終盤には濱口がスプーンでコースアウトし、グラベルにストップする場面もあったが、マシンに大きなダメージはなかった。これに続いたのはJIM GAINERで、今回はアジアン・ル・マンに持ち込んだFIA GT仕様ではなく、昨年シリーズに参加していた日本仕様での走行となった。JLOCは、この日午前中にピットにマシンを持ち込んだため、午前中のセッションでは走行していない。

 午後のセッションが開始されたのは、やはり走行会のスケジュールの遅れから、予定より5分遅れの午後2時05分。このセッションでは、一度も赤旗が提示されることなく各チームともにテストを行った。

 その中で、トラブルに見舞われたのはニスモの2台。テスト車の230号車はサスペンション、23号車は駆動系にトラブルを抱え、セッション中盤からは2台揃って修復作業に入る。また、午前中にエンジンストップし原因究明していた32号車も、修復にはかなりの時間を要し、走行を開始したのは残り時間が1時間を切ってからとなった。

 さらに、レクサス勢でもセッション終盤になって、1号車にエンジンの電気系トラブルが発生。1号車は最後にニュータイヤでタイムアタックする予定だったが、トラブルシューティングをしていた間に時間が足りなくなり、アタックすることができなかった。一方、このセッションでトップタイムをマークしたのは、序盤から中盤にかけてニュータイヤを投入した6号車SC430。やはり中盤までにニュータイヤを投入した12号車GT-R、38号車SC430と続く。以下1号車GT-R、セッション中盤過ぎまでハードタイヤで連続走行し、最後にニュータイヤを投入した35号車SC430、18号車HSV-010という結果になった。

 GT300クラスは、午後に入っても紫電がトップタイムをマーク。これにJIM GAINERと続く。午前中走行しなかったJLOCのランボルギーニ・ガイヤルドは87号車に井入宏之、88号車に坂本祐也が搭乗。ル・マン仕様のムルシェラゴは山西康司がステアリングを握った。ガイヤルドは、坂本がジム・ゲイナーに迫るタイムをマーク。以下、セッション開始から約1時間というところでようやく走り始めた山西の69号車ムルシェラゴ、井入の87号車ガイヤルドと続いている。

スーパーGT合同テスト(2/16)午後走行結果
天候:晴れ 路面:ドライ
PosNoClassTeamDriverTimeLapsn
16GT500LEXUS TEAM LeMans ENEOS伊藤大輔1'52"04847n
212GT500TEAM IMPUL松田次生/R.クインタレッリ1'52"55850n
338GT500LEXUS TEAM ZENT CERUMO立川祐路/R.ライアン1'52"68338n
41GT500LEXUS TEAM PETRONAS TOMS脇阪寿一/A.ロッテラー1'52"73226n
535GT500LEXUS TEAM KRAFT石浦宏明/大嶋和也1'52"74638n
618GT500DOME RACING TEAM小暮卓史/L.デュバル1'52"83840n
724GT500KONDO RACINGJ-P.デ・オリベイラ/安田裕信1'52"89331n
8230GT500NISMO2301'53"22410n
923GT500NISMO本山哲/B.トレルイエ1'53"38518n
10100GT500TEAM KUNIMITSU伊沢拓也/山本尚貴1'53"50142n
1117GT500KEIHIN REAL RACING金石年弘/塚越広大1'53"58042n
128GT500AUTOBACS RACING TEAM AGURIR.ファーマン/井出有治1'53"72439n
1339GT500LEXUS TEAM SARDA.クート/平手晃平1'54"16840n
1432GT500NAKAJIMA RACING道上龍/中山友貴1'55"42113n
152GT300ホンダカーズ東海-/-2'05"22648n
1611GT300JIMGAINER DUNLOP F430田中哲也/平中克幸2'07"20546n
1788GT300JLOC-/-2'07"85229n
1869GT300JLOC-/-2'10"13111n
1987GT300JLOC-/-2'10"53613