トヨタTS030、アウディと初顔合わせ。各部に改良も

　3日、WEC世界耐久選手権第2戦を控えたスパ-フランコルシャンに、第2戦への参戦をスキップしたトヨタTS030ハイブリッドが登場、ライバルとなるアウディR18 e-トロン・クワトロとの初顔合わせが実現した。

　トヨタTS030ハイブリッドはWEC第2戦スパから1台体制で参戦を開始、ル・マン24時間には2台体制で参戦を予定していたが、ポールリカールでテストを行っていた4月4日、アクシデントにより1台目のモノコックを損傷。2台目のモノコックの製作のスケジュールではスパでのデビューに向けた空力やハイブリッドシステムの実戦仕様確認テストが行えないため、スパでのデビューは見送られていた。

　当初の予定よりも早く2基目のモノコックが完成し、5月4日からポールリカールでテストを再開する予定のトヨタTS030ハイブリッドだが、チーム本拠地のケルンからほど近い、WEC第2戦の舞台であるスパに運ばれ、ライバルとなるアウディR18 e-トロン・クワトロと記念撮影に収まることになった。

　スパの名物コーナーであるオー・ルージュをバックに撮影されたアウディR18 e-トロン・クワトロとTS030ハイブリッドだが、TS030はデビュー時の姿から、外観だけで見てもヘッドライト＆フロントフェンダー周辺、フロントカウル、サイドミラー、リヤフェンダー、リヤウイング翼端板など多くの部分で変更を受けていることが分かる。

　また、TS030のドライバーに決まっているアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、アンソニー・デイビッドソンらがスパに登場。スーパーGT富士に参戦している中嶋一貴、石浦宏明はスパには訪れていないが、ブルツらは新たな装いとなったTS030とともに写真に収まっている。