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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.05.19 00:00
更新日: 2018.02.16 09:07

ニュル24時間のポールはシューベルトのBMWが獲得


 40回目の記念大会となった世界最大規模のツーリングカーレース『ADAC Zurich 24h-Rennen(ニュルブルクリンク24時間レース)』の予選が、5月17~18日にニュルブルクリンクのフルコースにおいて171台の車両が参加して開催。トップ40予選の結果、ヨルグ・ミュラー/デュルク・ミュラー/ウベ・アルツェン/デュルク・アドルフ組の#19 BMW Z4 GT3がポールポジションを獲得した。

 またトップ40予選に日本車として唯一出走したレクサスLFA(木下隆之/飯田章/脇阪寿一組)は32番グリッドを確保した。

 予選前日までヒョウが降るなど天候不順による冷え込みに見舞われたニュルブルクリンク。17日朝も気温0℃近くまで冷え込んだが、徐々に雲が取れて青空が広がった。今年の予選方式は、全車が出走する2回の予選とトップ40予選が行われる。VLN(ニュル耐久レースシリーズ)3戦で速いタイムをマークした車両17台が事前にトップ40予選への進出を決めており、上位を狙う車両は2回の予選で残る23台の枠を争うこととなった。

 17日19時30分~23時30分に行われた予選1回目は、15℃前後まで上昇した気温が一気に下がる中行われ、昨年優勝したマンタイ・レーシングの#11ポルシェ911 GT3R(マルク・リエブ組)がトップタイムを刻んだ。

 18日朝は弱い雨に見舞われたが、予選2回目が始まる9時半までには雨も上がりコースも徐々に乾いてきた。2時間行われた予選では、ヨコハマタイヤを装着するブラックファルコンの#15メルセデスベンツSLS AMG GT3(シーン・エドワーズ組)が8分27秒362のトップタイムをたたき出した。

 前日クリアラップが取れなかった#83レクサスLFAは飯田が終盤にアタックをして28位につけ、トップ40予選への出走を決めた。

 市販車をベースとするニッサンGT-Rの出走で注目を集めた鈴木利男組の#23 GT-Rは、予選2回ともクリアラップが取れず総合50位、SP8Tクラス2位、昨年のSP8Tクラスウイナーである山内一典組の#123 GT-Rは総合47位、同クラス1位となった。

 昨年のSP3Tクラス優勝を果たしたSTIの吉田寿博組#133 スバルWRX STIは、総合55位SP3Tクラス3位。トヨタ86の#166高木実組は総合117位SP3クラス3位、#165勝又義信組は総合130位同クラス6位だった。

 トップ40予選は抽選によりスタート順が決定。40台の車両が1列に並び、18時過ぎから10秒間隔でスタート、2周の計測を行った。このスリリングなセッションの結果、BMWチーム・シューベルトのウベ・アルツェンがドライブする#19 Z4が8分18秒382でトップタイムをマークしてポールポジションを獲得した。

 2位はマメロウ・レーシングの#26アウディR8 LMSウルトラ、3位にブラックファルコンの#15メルセデス、ポルシェの最高位はマンタイレーシングの#11で8位。トップ15台をドイツ製GT3マシンが占める結果となった。飯田のドライブした#83 LFAは32番グリッドを獲得した。

 決勝レースは19日の16時(日本時間23時)にスタートする。