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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.05.21 00:00
更新日: 2018.02.16 09:08

ニュル24時間はアウディR8 LMSが初制覇を飾る


 第40回ニュルブルクリンク24時間レースは5月19~20日に決勝レースが行われ、マルク・バッセング/クリストファー・ハーゼ/フランク・シュティップラー/マルクス・ビンケルホック組の3号車アウディR8 LMSウルトラが終盤トップに立って優勝。アウディはR8投入4年目にして、うれしい初のニュル24時間制覇となった。

 GT3マシンがすっかり主流となったニュルブルクリンク24時間レース。今年のニュル24時間決勝は天候にも恵まれ、5月としては暖かくまた雨も早朝に降るだけのイベントとなった。レース前半をリードしたのは、ポールシッターの19号車BMW Z4 GT3。ピットインのタイミングでトップが入れ替わることはあったが、最初の11時間までは全く問題のない走りをみせていた。

 しかし、3時過ぎにピットインしたBMWは駆動系トラブルのために修復に50分を要してトップ陥落。これで2号車アウディR8 LMSがトップに立つものの、朝の雨でアクシデントを起こして脱落してしまう。

 代わってトップに立った22号車メルセデスベンツSLS AMGはサスペンショントラブルを起こし、ドミニク・シュワガーがドライブする20号車BMWがついにトップに立つも、ブレーキとハブにトラブルを起こし、昼前には12番手スタートの3号車アウディがトップに浮上。3号車アウディは気温が25℃まで上がるなか快調にトップを守りきって初優勝を遂げた。

 ただフィニッシュシーンは前代未聞のシーンとなった。レース終了のチェッカーをトップと同時に受けようとスローダウンしていた3番手の11号車ポルシェ(完走扱いとならず)に、後続が追突して大破。黄旗が振られるその脇を3号車アウディがチェッカーを受ける形となった。

 2位はクリスチャン・マメロウ組の26号車アウディ、3位はクリスチャン・フランケンホウト組の66号車メルセデスベンツSLS AMG GT3。11位までをドイツ製のFIA GT3車両が占める結果となった。

 日本勢では、市販車ベースの車両での参戦で注目されたニッサンGT-Rの中で、23号車GT-Rが駆動系にトラブルを抱えて総合99位にとどまったが、山内一典組123号車GT-Rは序盤にタイヤバーストに見舞われたものの無事に完走し、総合30位でSP8Tクラス(エントリー2台)連覇を果たした。

 木下隆之組の83号車レクサスLFAは序盤から快調に走り、一昨年の総合18位を上回る15位で2年ぶりのSP8クラス(全6台)優勝。そして吉田寿博組の133号車スバルWRX STIも序盤にクラストップに浮上後は大きなトラブルもなく、一度もトップを譲ることなくSP3Tクラス(全14台)2連覇。さらに、高木実組166号車トヨタ86は朝の雨のタイミングでトップを奪うと、約1分半の差で逃げ切ってSP3クラス(全15台)初制覇。チームメイトの165号車トヨタ86も6位フィニッシュとなった。


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