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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2013.05.21 00:00
更新日: 2018.02.16 16:09

ポルシェ、ニュル24時間で総合7位を獲得


第41回ニュルブルクリンク24時間レース

大雨による混乱の中、ポルシェは総合7位でフィニッシュ

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のワークスドライバーであるティモ・ベルンハルト(ドイツ)、ロマン・デュマ(フランス)、マルク・リーブ(ドイツ)およびチーム マンタイ レーシングのドライバーであるルーカス・ルハー(スイス)は、5月19日から20日に開催された第41回ニュルブルクリンク24時間レースに於いてチーム マンタイ レーシングの911 GT3 RSRをドライブし、ポルシェ車ではトップとなるSP7クラスで優勝、総合7位でレースを終えました。

 ポルシェのカスタマーチームは、雨と霧、長きに渡るレース中断、そして再開など、近年にないほど多くの不安定な要素に翻弄されました。イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)、マルコ・ホルツァー(ドイツ)、リヒャルト・リーツ(オーストリア)、およびニック・タンディ(イギリス)は、同じくマンタイレーシングの911 GT3Rのステアリングを握り総合11位でチェッカーフラッグを受けました。

 ドイツ最大の自動車レースは、21万人の大観衆が見守る中、5月19日17時(ドイツ時間)にスタートいたしました。レース開始直後から、ポルシェはトップ争いを繰り広げます。雨が降り始めた夕方遅くには、ベルンハルト/デュマ/リーブ/ルハーの911 GT3 RSRとベルグマイスター/ホルツァー/リーツ/タンディの911 GT3 Rが2位と3位につけ、トップを猛追し:ます。22時44分、雨のため悪化する路面コンディションと濃霧のためレースは赤旗中断となり、そのまま約9時間半が経過します。「レースディレクターは正しい判断を下しました。路面と視界の悪さは限界を超えていました」とマーク・リープは振り返ります。

 5月20日8時20分、ようやく雨脚が弱まりレースは再開となりました。「残念なことに我々には運がなかったようです。路面は予想上に早く乾いていきました」と自身のファースト・スティントを終えたティモ・ベルンハルトは語ります。そのような状況下でもマンタイ レーシングの911 GT3 RSRをドライブした4人は見事にレースを走り切り、総合7位、SP7クラスでは優勝という素晴らしい結果を得ました。「少しだけ運が味方してくれれば、もっと上の順位でフィニッシュできたかと思います。とはいえ、このようなコンディションの中で優勝するのは難しかったでしょう」とロマン・デュマはコメントしました。

 運はベルグマイスター/ホルツァー/リーツ/タンディの4人にも味方してくれませんでした。レース再開から3時間後、911 GT3 Rはトランスミッションのマイナートラブルにより予定外のピットストップを行いました。「メカニックはセンセーショナルと呼べるほど素晴らしい仕事をしてくれましたが、それでもこのピットストップで我々はトップから2周以上遅れてしまいました。レース中断までは表彰台が見えていたので、本当に残念です」とニック・タンディは語りました。

 ポルシェ モータースポーツのトップであるハルトムート・クリステンは、「残念なことにマンタイレーシングはトランスミッションのマイナートラブルにより3周を失ってしまいました。それでもカスタマーチームの911 GT3 Rは総合的に見ても、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思います。SP7クラスで優勝した911 GT3 RSRは、激しい天候の変化によりセッティングが上手く働かなかったようです」とコメントしました。


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