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投稿日: 2012.11.19 00:00
更新日: 2018.02.23 13:45

マカオGPはダ・コスタV。クラッシュの平川は骨折か


 18日に行われた第59回マカオGPの決勝レースは、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(カーリン)が見事なポール・トゥ・ウインを飾った。

 相変わらずどんよりとした曇り空ながら雨の気配もなく、ドライコンディションで第59回マカオGPの決勝レースが、午後3時34分(現地時間)にスタートの時を迎えた。

 前日の予選レースを制し、ポールポジションを獲得していたダ・コスタよりも、2番グリッドのフェリックス・ローゼンクビスト(ミュッケ)がスタートの動き出しで勝り、1コーナーでトップに躍り出る。その背後では4番グリッドのカルロス・サインツJr(カーリン)が大きく出遅れ、10番グリッドのスリーボンドエンジンを走らせるアレキサンダー・シムス(T-Sport)もストール。しかし、大きなアクシデントのないまま集団はリスボアへ向かう。

 マンダリン立ち上がりでロゼンクビストをかわしトップに立ったダ・コスタは、アウトから伸びて来たアレックス・リン(フォーテック)がリスボアのブレーキングで並びかけるも、これを阻止。リンはアウトから並びかけたため、ローゼンクビストにインへ入られ、サンフランシスコで3番手に後退する。
 そのままのオーダーで1周目を終えようという最終コーナーで、4番手のダニエル・ジュンカデラ(プレマパワー)がタイヤバリアにヒット。ジュンカデラはスローダウンして1周しピットイン、連覇の望みは絶たれてしまった。

 一方、まずまずのスタートを決めた日本勢は、1周目に山内英輝(B-Max)が15番手。以下ジャズマン・ジャファー(トムス)17番手、平川亮(RSS)23番手、中山雄一(トムス)25番手と、全員がポジションアップを果たす。
 ダ・コスタ、ローゼンクビスト、リンのトップ3の攻防が熾烈になる気配を見せていた3周目、山側でルーカス・ウルフが山側でクラッシュ。このマシンの排除のために、4周目からセーフティーカーが入る。

 リスタートは6周目からとなったが、ここでトップのダ・コスタはローゼンクビストにスリップを奪われ、リスボアでブレーキング勝負を挑まれるが、イン側で粘ってトップを譲らず。
 結局、ダ・コスタはその後ローゼンクビストの攻勢を受けることなく終盤へ。15周を走り切って、見事マカオウイナーの座を射止めることとなった。
 表彰台ではポルトガル国家が流れず、表彰台下から沸き上がったアカペラのポルトガル国家を聞きつつ落涙したダ・コスタは、「本当に後ろのふたりが速く、本当に毎周全開でプッシュし続けた。セーフティーカーでマージンを失ったが、再開後もトップを守り切れて良かった。力強いパッケージを用意してくれたカーリン、フォルクスワーゲン、そしてレッドブルに感謝したい」と喜びを語った。

 2位にローゼンクビスト、3位にリンと、表彰台には予選レースと同じ顔ぶれが並ぶこととなったが、気になる日本勢は山内の14位が最高位。ジャファーは16位、中山は21位でのフィニッシュとなったが、一時20番手までポジションを上げた平川は、13周目の最終コーナーでタイヤバリアにクラッシュし完走ならず。

 月曜にはフォーミュラ・ニッポンのテストを控えていた平川だが、このクラッシュで左手親指のあたりを骨折したもようで、テスト参加を見送ることになる可能性が高いようだ。


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