2日目を迎えた第59回F3マカオGPは現地時間16日に予選2回目が行われ、イギリス人ドライバーのアレックス・リン（フォーテック）が初のポールポジションを獲得した。

　リンは、今季からイギリスF3に参戦し、インターナショナル・シリーズでランキング4位につけたルーキードライバーのひとり。今回のマカオには、イギリスF3で所属するフォーテックからエントリーし、初日の予選1回目を4番手という好位置で終えていた。

　彼は、ドライコンディションで行われた予選2回目の残り8分で、前日トップにつけたアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ（カーリン）のタイムを0.278秒上回る1分13秒122を記録した。

　するとその直後、ルーカス・アウワーが最終コーナーのRベンドでクラッシュして赤旗が提示。さらにリスタート後のアタックラップ中に今度はフェリペ・ナスール（カーリン）が同じRベンドでタイヤバリアの餌食となり、セッションは再び赤旗となってしまった。

　結局、セッションはそのまま2分を残して終了となり、リンのポールポジションが確定。総合2番手は前日トップのダ・コスタとなり、グリッド3番手にはこの日の2番手タイムを記録した昨年の覇者、ダニエル・ジュンカデラ（プレマパワー）が入った。

　元WRC王者カルロス・サインツの息子、サインツJr.（カーリン）は、フェリックス・ロゼンクビスト（ミュッケ）に続く総合5番手につけている。

　一方、初日苦戦を強いられた日本勢は、B-Max Engineeringの山内英輝が2日目を16番手で終え、総合18番手にポジションをアップ。ペトロナス・トムスのジャズマン・ジャファーは総合19番手、中山雄一は23番手となった。

　初日のフリー走行でクラッシュし、予選1回目を走れなかった全日本F3王者の平川亮（RSS）は、28番手タイムと大きく挽回することはできず、総合29番手に終わった。

総合予選タイム結果（トップ10）
1　A.リン　フォーテック（メルセデス）　2分13秒122
2　A.F.ダ・コスタ　カーリン（VW）　2分13秒400
3　D.ジュンカデッラ　プレマパワー（メルセデス）　2分13秒401
4　F.ロゼンクビスト　ミュッケ（メルセデス）　2分13秒420
5　C.サインツJr.　カーリン（VW）　2分13秒421
6　F.ナスール　カーリン（VW）　2分13秒556
7　H.ティンクネル　フォーテック（メルセデス）　2分13秒577
8　P.ウエライン　ミュッケ（メルセデス）　2分13秒721
9　D.アプト　カーリン（VW）　2分13秒758
10　R.マルチェロ　プレマパワー（メルセデス）　2分13秒789
18　山内英輝　B-Max（トヨタ）　2分14秒790
19　J.ジャファー　トムス（トヨタ）　2分15秒055
23　中山雄一a　トムス（トヨタ）　2分15秒870
29　平川亮　RSS（トヨタ）　2分17秒151