メルセデス＆アウディ、BMWのDTM復帰を歓迎

　15日、BMWがDTMドイツツーリングカー選手権への復帰を決めたことについて、直接のライバルとなるメルセデスベンツ、アウディの両陣営はDTMを通じて歓迎の意を表するコメントを発表した。

　今回BMWがDTM復帰を決めたことで、世界的に著名なドイツの高級車メーカーであるBMW、アウディ、メルセデスが直接レースで戦うシリーズが実現することとなった。ライバルメーカーにとっては“商売敵”ではあるものの、DTMの発展に向けて両メーカーは揃って歓迎の立場でいるようだ。

「BMWがDTMに復帰するというニュースは、ファンにとって素晴らしいものだ」と語るのはアウディ・モータースポーツ代表のドクター・ヴォルフガング・ウルリッヒ。

「ドイツの3つのプレミアム・ブランドが、2012年に世界で最も重要なレースシリーズで争うことになる。BMWはツーリングカーレースで長い歴史を持ち、DTMにも完全に適応するだろう。我々はスーパーツーリングやスポーツカーで戦ってきたが、DTMでも相まみえることを楽しみにしている。BMWとメルセデスは、グローバルマーケットでも我々の最も重要なライバルだ。そのふたつのブランドとレースで戦うことは、アウディとしても非常に重要視している」

「BMWの今回の合意により、2012年のDTMは今よりもタフなレースになるだろう。でも、その挑戦に挑むことを我々は喜んでいるんだ」

　また、メルセデスベンツ・モータースポーツの代表を務めるノルベルト・ハウグもBMWを歓迎し、「我々の立場から言わせてもらえば、メルセデスベンツが20年にも渡ってDTMに参戦してきたことがどれほど正しかったか証明できたと言える」とコメントしている。

「我々は（BMWの本拠地）ミュンヘンからやってくる尊敬すべき挑戦者と戦うことを楽しみにしている。そして、彼らの復帰を心から祝福したい」