BMW AGは15日、2012年からのDTMドイツツーリングカー選手権への復帰を正式に発表した。すでに今年4月に“復帰する意向”を示していたが、今回は社としての正式な発表となる。BMWのDTM復帰は1994年以来。

　この発表は、DTMホッケンハイム戦の期間中に発表されたもので、BMWのマネージメント委員会は、「人気のあるツーリングカー選手権への復帰するための条件が満たされた」として復帰を正式決定。発表に至ったという。

　今回の決定はBMWが今季これまでITRとともに続けてきた将来の技術規則に関する問題、選手権の国際化に関する問題に対して「ポジティブな結果が得られたことにより、将来のために素晴らしいプランを始めることができる」という理由からだとBMWは発表している。

　BMWモータースポーツのマリオ・タイセンは今回の決定について「BMWモータースポーツの全チームが、今回の刺激的な決定に対して動いている。我々は4月の発表以来、技術的な準備を進めDTMでハイパフォーマンスを発揮するコンセプトを固めてきている。BMWマネージメント委員会の決定は、それらの活動にグリーンシグナルを点すものだ」と喜びを表明した。

　また、DTMを統括するITRの代表であるハンス・ベルナー・アウフレヒトは「BMWの決定を心から歓迎する。これは将来のための歴史的な出来事で、我々のここ数年の努力が実ったものだ。我々はアウディ、メルセデスベンツとともにシリーズの基盤を築いてきた。これまでのすべての参加者に感謝したい。個人的にもアウディ、メルセデスベンツ、BMWという高級車がサーキットで競うことを楽しみにしている。我々のファンは、このシーンを長い間待っていたのだ」と歓迎の意を示した。

　BMWはまた、2012年からの復帰に際しBMW M3をベースマシンとすることを合わせて発表したが、現在活動しているWTCC、LM-GT2クラスにおける活動については明らかにしていない。