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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.03.10 00:00
更新日: 2018.02.15 12:21

ル・マン24時間:アウディ、第二世代のディーゼルマシン、R15 TDIを発表


 アウディが新しいLMP1マシン、R15 TDIを発表した。アウディは、世界で初めてディーゼルエンジンカーのニ世代目をル・マン24時間レースに投入、今年も再び勝利を狙う。

 ル・マン24時間レースには、効率性がよく経済的なマシンが特に求められ、市販車同様、軽量構造、環境に配慮したドライブコンセプト、空力における工夫などにマシン開発の焦点が置かれる。レギュレーションは、エンジニアに幅広い自由度を与えているため、アウディ・スポーツは、この自由度を十分に利用して、これまでのマシンとは全く異なる新たなLMP1カーを導入することとなった。
「R15 TDIにはこれまでのスポーツプロトタイプには見られなかった細かい技術上のソリューションが数多く取り入れられている」とアウディ・モータースポーツのボス、ウルフガング・ウルリッヒはコメントしている。
「ある程度の部分において、全く新しいルートをとった」
「R15 TDIにより、我々は2009年も優勝できるポジションにつくための基礎を築いた」

 R15 TDIには、600hp以上、最大トルク1,050ニュートンメートルの、新開発されたV10 TDIエンジンが搭載される。パワーユニットはR10 TDIのものよりさらに小型化、軽量化された。空力面も大きく改善され、CFDによりマシン周囲の空気の流れが最適化され、さまざまな革新的なソリューションが採用されている。
 電気システムも一新され、一部のハイブリッドカーが使用しているリチウムイオン電池を初めて採用。これは従来のバッテリーより軽く、電圧が高い。

 Audi R15 TDIは3月21日のセブリング12時間レースで実戦デビューを果たす。6月13、14日のル・マン24時間には、アウディ・スポーツ・チーム・ヨーストが3台のマシンを走らせる予定だ。


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