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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.04.01 00:00
更新日: 2018.02.15 12:38

ル・マン24時間:トレルイエ「早く908のコクピットに座ってみたい」


 約1ヶ月前、ペスカローロがプライベートチームとしては初めて、プジョー908をル・マン24時間レースで走らせるというニュースが明らかになった。その後、このクルマに「一体誰が乗るのか?」ということは国内外で注目されてきたが、ヨーロッパ時間では昨日の午後、日本では深夜、ついにそのドライバーラインナップが発表された。その中に含まれていた“日本一速いフランス人”ブノワ・トレルイエ。彼が今回のプジョードライブについて、喜びを語った。

「今回、ペスカローロのプジョーをドライブできることになってとてもハッピーだね。多くのドライバーが乗りたいと希望していたにも関わらず、ペスカローロが僕を選んでくれたことを誇りに思っているよ。それに、プジョーでのル・マン出場を快く承諾してくれたニッサン/ニスモにもとても感謝している」とトレルイエ。

「プジョーが908でル・マンに出始めたのは2年前だけど、当時、僕はそのシートを真剣に手に入れようとはしなかった。まぁ、向こうも僕を乗せたいと思ったかどうかは分からないけど(笑)。でも、僕には日本で達成したい目標があったし、その時はどうしても日本に残りたかった。それにペスカローロは、僕にチャンスを与えてくれて、とても信頼してくれたから、ル・マンでは彼らと一緒に働きたいという気持ちも強かったんだ」

「今回のドライバーラインナップの発表については、僕自身も昨日知った。乗れる可能性があるのは分かっていたけど、本当に乗れることが確実になったのは、発表の前日だよ。それまでは何も連絡がなかったから、ちょっと不安に思っていたぐらい(笑)。だから、まだ908に関する情報は何も持っていない。昨日、ウェブサイトでどんなクルマか見直してみたけどね。今までスポーツカー、フォーミュラカー、GTカーと、色々なクルマに乗ってきたけど、LMP1のクローズドカーは初めての経験。僕にとっては新しいチャレンジだし、楽しみだよ。いいクルマであることは分かっているわけだし。でも、今はとにかく、まるで子供みたいに“コクピットに座ってみたい”っていう気分かな(笑)。乗った感じがどんなものなのかまず知りたいんだ。5月の終わりにはヨーロッパで数日間テストをする予定なので、その前には友人のセバスチャン・ブルデーやフランク・モンタニーにちょっと情報を教えてもらおうかなと思っているけどね。だけど、今はそのことよりも、今週末のフォーミュラ・ニッポンやその2週間後のスーパーGTに集中したい。もちろん5月に入ってからも、まずは日本での仕事に集中したいと思っている。だから、ル・マンのことに集中するのは、ヨーロッパでのテストと本番の時になるだろうね」

「今年は、去年GTでチームメイトだったマイケル(ミハエル・クルム)もチーム・コレスのR10に乗ることになったけど、僕たちふたりがヨーロッパで評価されて、誰もが乗りたがるようなシートを獲得したことは、日本のレース界にとっても素晴らしいことだと思う。彼はドイツ人でドイツのチームから、僕はフランス人でフランスのチームから出場するけど、またコース上で会えるんだから不思議なものだと思うし、会えるのを楽しみにしているよ。いずれにしても日本のレベルの高さに、ヨーロッパの人たちも気づいてくれたっていうことに違いないから、良かったと思う」

「今年のル・マンでの第一目標は、まず完走。去年のプジョーを見ても分かるように、あのレースはワークスでも勝つのが難しい特別なレースだし、完走しなければ何もついてこないからね。でも、もし可能なら表彰台に上がりたい。僕はル・マンに出た最初の年、GTSクラスで表彰台に上がったんだけど、あそこから見る景色は本当に素晴らしいんだ。多くの観客がコースやピットロードを埋め尽くしていて。だから、できればまた、あの景色を見たいよね」


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