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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.05.09 00:00
更新日: 2018.02.16 08:52

中野信治、オレカ・ニッサンでル・マン参戦へ


 ここ何年か、ル・マン24時間耐久レースへの挑戦を続けている元F1ドライバーの中野信治が、ブーツェン・ジニオン・レーシングから今年のル・マン24時間に参戦することになった。

 全日本F3やフォーミュラ・ニッポンを経て、1997年にはプロストから、98年にはミナルディからF1に参戦した中野は、2000年にはアメリカに渡りCARTに参戦。その後JGTCに1年参戦しながら、スポーツカー耐久レースへの挑戦を続けていた。

 昨年はOAKレーシングからペスカローロ・ジャッドをドライブしル・マンのLMP2クラスに挑戦した中野。東日本大震災に見舞われた日本を励まそうとル・マン全体が動く中、“ACT FOR JAPAN”、“ARIGATO FROM JAPAN”を掲げ、唯一の日本人ドライバーとして挑戦していた。

 オートスポーツwebが昨年11月に中野に今季の予定を尋ねた際にも、ル・マン挑戦に向け調整中であることを語ってくれた中野だが、8日その参戦チームが正式に明らかにされた。チームは、元F1ドライバーであるティエリー・ブーツェンがその名を冠するブーツェン・ジニオン・レーシング。マシンは現在のLMP2でも有力なパッケージのひとつであるオレカ03・ニッサンとなる。

「2012年のル・マン24時間に参戦が決まりましたことを心から嬉しく思っています。この場をお借りしまして、今回の挑戦に関し多大なご理解ご協力を頂きますスポンサー及びファンの皆様、関係者の方々に心から感謝申し上げます」と中野は自身のホームページで語っている。

「日本が大変厳しい状況であった昨年、ル・マン24時間にたったひとりで参戦できた僕は、日の丸を胸に日本代表のつもりで戦いました。そのル・マン24時間に今年は日本人ドライバーが数多く参戦を発表しています。日本のトップメーカーもマシンやエンジンを供給します。『頑張っている日本』を引き続き世界にアピールできるよう、僕も全力でル・マンを走り切りたいと思っておりますので、応援のほど宜しくお願い致します!」

 中野のコメントのとおり、これで今季のル・マンには中嶋一貴、荒聖治、本山哲、黒澤治樹、井原慶子、そして中野と多くの日本人ドライバーが顔を揃えることになった。