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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.09.19 00:00
更新日: 2018.02.16 11:26

井原慶子、『日本を発信する日本人』として表彰


 今季WEC世界耐久選手権にガルフレーシング・ミドルイーストの一員としてLMP2クラスに参戦している井原慶子が、内閣官房国家戦略室から“世界で活躍し、『日本』を発信する日本人”のひとりに選出され、古川元久国家戦略室担当大臣から感謝状を授与された。

 レースクイーンからモータースポーツの世界の魅力を感じ、運転免許取得を経てレーシングドライバーの世界に身を投じた井原は、イギリスF3などの参戦を経て、途中結婚などでブランクもあったものの、今季からスタートしたWECに挑戦。ガルフレーシング・ミドルイーストからローラB12/80・ニッサンをドライブしている。

 そんな井原は、WEC第2戦スパで入賞を果たし日本人女性として初の世界選手権ポイントを獲得。月に行われた第4戦シルバーストンでもクラス5位に入っているが、文化、科学、芸術、ビジネスなど多岐にわたる分野において国際的に活躍する人物を内閣府と海外主要メディアの日本特派員により選ぶ“世界で活躍し、『日本』を発信する日本人”のひとりとして、女子サッカーの澤穂希選手、ゴルフの石川遼選手とともに選出された。

「25歳の時にレースクイーンとして初めて観たレースに感動し、自動車運転免許の取得から私のレースキャリアは始まりました。途中、様々な困難はありましたが、『あきらめなければ夢はかなう』という信念のもと、多くの人たちにも支えていただきながらここまでやってきました」と井原。

「今年は世界最高峰のレースで走る、という長年の夢をついにかなえる事ができました。これからも、我が国の自動車産業・モータースポーツの力と、女性の大きな可能性を世界に発信し続けながら、応援してくださる皆さんには、私の諦めない姿勢を見ていただく事で恩返しをしたいと思います」

 WEC第5戦サンパウロでは不運な接触でレースを終えてしまったガルフレーシング・ミドルイーストのローラ・ニッサンだが、井原は続くWEC第6戦バーレーンを経て、第7戦富士で母国日本への凱旋を果たすことになる。


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