佐藤万璃音、ユーロノバから伊FIA-F4にフル参戦

　AUTO GPなどに参戦しているユーロノバ・レーシングは、今シーズンのイタリアFIA-F4で、これまでカートで活躍してきた佐藤万璃音（さとうまりの）を起用すると発表した。

　1999年生まれで、現在15歳の佐藤はこれまで、国内外のカートシリーズで活躍。昨年はWSKスーパー・マスター・シリーズのKFクラスに参戦したほか、JAPAN Rotax MAX festivalでは優勝も飾っている。そんな佐藤が、ユーロノバから参戦するイタリアFIA-F4で4輪デビューを果たすこととなった。

　4輪への転向にあたって様々なオファーがあったという佐藤だが、「激戦区のヨーロッパで戦いたい」という強い希望のもと、ユーロノバからの参戦を決断したという。

　また、「自分がこれまで勉強してきたイタリア語で意思疎通できるという点も、ユーロノバ・レーシングを選んだ理由のひとつです」と語った佐藤。今季に向けては「最低限タイトル争いに加わり、決して焦らず急がず自分にとって究極の目標へ向かって突き進む覚悟です」と意気込みを見せている。

　チームのビンツェンツォ・ソスピリ代表も「我々はすでに彼と何度もテストを実施しており、短所⻑所のすべてにわたりマリノのパフォーマンスを把握している。そして彼が15年シーズンのイタリアFIA-F4でタイトル争いに加わることは疑いの余地もない」と、佐藤の走りに期待を寄せる。ユーロノバは、昨年のイタリアFIA-F4にも参戦しており、チームランキング2位でシーズンを終えている。

　2年目のシーズンを迎えるイタリアFIA-F4は、タトゥース製のシャシーにアバルトの1.4リッター直4ターボエンジンを搭載し、ピレリタイヤを採用。今季は全7大会が予定されており、開幕戦は5月3日にバレルンガで開催される。