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F1ニュース

投稿日: 2010.08.21 00:00
更新日: 2018.02.15 21:46

可夢偉、鈴鹿に見参! ファンの前でトークを披露


 BMWザウバーF1チームからF1世界選手権に参戦する小林可夢偉が21日、スーパーGT第6戦ポッカGTサマースペシャルの前夜祭に出演するために鈴鹿サーキットを訪れ、ファンの前でトークを披露した。

 F1のサマーブレイクの合間を縫って帰国した可夢偉は、その後も国土交通省を訪れたりとF1、そしてモータースポーツのアピールをすべく、自ら“ツアー”を組んで日本中を飛び回った。この鈴鹿で可夢偉の“ツアー”もほぼ終わり。「明日若干スケジュールが残っていますが、基本的には終わりです。2〜30年分くらい働いた感じの忙しさでした(笑)」という過密スケジュールだったが、「僕がやりたかった事なのであんまり気にならないです」と可夢偉は笑顔で語る。

「こういう活動が日本でのF1人気を復活させて、50年、60年と永らえさせる唯一の方法だと思っています。今は企業にも頼れなくなっていると思うので、これしかないと思います。暖かく見守っていただいて、働きすぎて入院した時にはお見舞いよろしくお願いいたします(笑)」と可夢偉は笑い飛ばした。

 その可夢偉、サマーブレイク明けのベルギーGPに向けては「ここ最近は、自分自身の信頼性もあがってコンスタントにポイントをとれるようになりました。チームもいい方向に行きだしたときなので、これから後半に向けて、8月はいいレースができると思います」と抱負を語る。スパは可夢偉にとってもいいイメージがあるとのことで、ニューエンジンを投入し、「せこくポイントを獲りに行きます」と語る。

 ちなみに、可夢偉によれば今季の残りのレースでファンが「楽しみにすればいい場所」はスパと、そして鈴鹿での日本グランプリだと言う。「鈴鹿に向かうまで3戦ありますが、それは鈴鹿に向けた準備期間だと思います。スパはそこそこいけそうですが、続くモンツァ、シンガポールは僕らには厳しいと思います。でもシンガポールでは事故もおこりやすいですから、そういうラッキーなポイントを落とさずいきたいですね。鈴鹿ではぜひいいレースをしたいです」と可夢偉。

 今季も終盤戦に近づいているが、来季に向けて可夢偉は「今は現在のチームに残ることを考えて、データをとることに集中したいです」とザウバー残留を匂わせるコメントも。「予算的にもきついところがあるので、ポイントをとりながら、来年に向けて頑張りたいです」

 可夢偉はこの鈴鹿でも記者会見に出席したり、ファンに向けてのトークショーにも出演したりと精力的に活動しながらも、国内時代からの友人であるスーパーGTドライバーに声をかけたりと個人的にもスーパーGTの舞台を楽しんでいた様子だった。


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