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F1ニュース

投稿日: 2009.10.03 00:00
更新日: 2018.02.15 15:38

日本GP金曜ドライバーズコメント:一貴「予選でも同じポジションにつきたい」


 2009年F1第15戦日本GPの初日フリープラクティスが終了し、総合トップタイムのヘイキ・コバライネン、2番手に続く中嶋一貴など、各ドライバーが、それぞれの1日について語った。

2009年F1第15戦日本GP金曜日ドライバーズコメント

1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) フリー走行1=6位/2=4位
今まで走った中で一番のサーキットだ。すごく特別な感じで、ウエットながら、今日はすごく楽しく過ごせた。今日はあまり走行をしなかった。午後には走らない予定だったんだけど、走らずにはいられなかった。コースに出て、楽しみたかったんだ! 決勝はドライになりそうだと聞いている。ドライで走るのがすごく楽しみだよ。ここでプッシュしてみて、どれだけ速く走れるのかを試してみたい。

2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) フリー走行1=1位/2=ノータイム
午前中の方が午後よりもコースコンディションはよかった。2回目のプラクティスには出走しないことを決めた。明日と日曜はドライになると予想しているので、こういうトリッキーなコンディションの中でマシンにダメージを与えるリスクを冒したくなかったんだ。それに、さらに走行を重ねても全くメリットはないと感じた。午前中にはコンディションはそこまで悪くもなかった。だいぶ乾いてきたので、インターミディエイトで走ることができたし、このタイヤはよく機能した。このサーキットは大好きだよ。とても素晴らしいコーナーがいくつかあるし、グリップレベルもすごく高い。日本の人たちはすごくいい舗装をするね。富士でもそうだったけど。

3 ジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ) フリー走行1=4位/2=15位
今日は雨に祟られた一日だったね。その上日曜は雨は降らない見込みだから、すべてが余計にややこしくなるよ。午前中のセッションには満足している。ウエットの中ですぐにすごくいいフィーリングを持てて、1周ごとに走りを改善させていき、トップ勢と同じペースで走ることができた。シンガポールよりもいいパフォーマンスを見せられればいいな。それが大変なことは分かっているけれどね。

4 キミ・ライコネン(フェラーリ) フリー走行1=8位/2=11位
今日のコンディションはとても難しかった。明日は状況が変わってドライコンディションで走れることを期待しよう。今朝はコースコンディションがころころ変わって、他チームと比較して自分たちがどの位置にいるのかを理解するのが難しかった。主にマシンのハンドリングを理解することに集中した。状況はそこそこいいと思う。僕らはコンストラクターズ3位のポジションを守るために全力を尽くさなければならない。まだマクラーレン勢に抜かれたわけではないけれど、彼らは強力で、シンガポールでいい結果を出しているから、厳しい戦いになるだろう。3年ぶりに走ってみてコースはどうだったかって? 比較できないよ。2006年の時とは、タイヤもマシンもあまりにも変わってしまったからね。

5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) フリー走行1=15位/2=10位
鈴鹿に戻って来られてすごく嬉しいよ。ここのサーキットを走るのは最高の気分だ。残念ながら今日の天候は理想的なものとは程遠くて、ドライでの走行は全くできなかった。午前中はフルウエットで2、3周走り、インターミディエイトでもマシンバランスをチェックするために少し走った。午後のセッションでは天候が午前中よりさらに悪化し、コースが水浸しになった。明日への準備は多少手探りになるだろうね。天気予報では明日はドライだということだから。

6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) フリー走行1=16位/2=17位
今日はあまり情報は得られなかった。日本のファンの皆には申し訳なく思うよ。こんな悪天候の中、さほど見るものもないのに、大勢のファンの人たちがグランドスタンドに残ってくれた。

7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) フリー走行1=7位/2=7位
今日は雨が激しかったので、あまり走行することができなかった。決勝はドライになりそうだから、周回数を限定した。マシンには満足しているし、何も問題はない。でも、本当の作業は明日から始まる。皆が一からやり直すことになるよ。

8 ロメイン・グロージャン(ルノー) フリー走行1=20位/2=14位
今日は雨が降ってしまって、あまりいいフリー走行ではなかった。残念だよ。何周か走ってサーキットを学習しようと全力を尽くした。僕は鈴鹿を走るのはこれが初めてだからね。でも、2回目のセッションではほんの数周しか走れなかった。明日天気が回復して仕事を続けられるようになるのを待つしかないね。

9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) フリー走行1=13位/2=8位
結局、あまり多くのことは語れない。たくさんの日本のファンにとっては残念なことだが、天候不良のため今日の走行は非常に限られたものになった。ファンにもっと素晴らしい走りが見せられるように、明日はもっと天気が良くなればと願う。雨のなか、クルマはそれほど悪くなかったが、こんなコンディションでは、あまりコメントのしようがない。

10 小林可夢偉(トヨタ) フリー走行1=19位/2=12位
今朝8時半、サーキットに向かう途中で、今日の走行のことを聞いた。ティモの具合が良くないことは知っていたが、代わりに走ると思っていなかったので、少し驚いた。僕にとってとても良い機会だったが、コンディションが非常に悪く、結局多くのラップを走行することができなかった。自分とチームのために、できるだけたくさんの周回を走りたかったので、ミスをしないことが大切だった。ウエットコンディションだったので、100パーセントの力を出し切ったわけではないが、鈴鹿での走行経験が多くないことと、ここで6年ぶりに走ることを考えれば、ラップタイムはとても良かった。前回TF109を運転した2月に比べ、クルマは非常に進化したと思う。雨天での評価は難しいが、クルマの開発が非常に進んだことにとても感心した。

11 ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ) フリー走行1=14位/2=9位
ウエットの中でマシンのフィーリングをつかむことができてよかった。あまりプッシュしなかったけれど、前進することができたし、少なくともインターミディエイトとエクストリームウエットでのマシンの動きを知ることができた。すごく快適に走れたから、明日以降が楽しみだ。もっと前進できるように、明日午前中はドライになるといいな。鈴鹿の第一印象は素晴らしかった。ウエットの高速コーナーでもすごくグリップを感じられたから、ドライだとすごいだろうね。今のダウンフォースとスリックタイヤだと、ドライでは全員のラップタイムが2006年の時よりかなり速くなると思う。

12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) フリー走行1=5位/2=6位
ひどいウエットコンディションだったけれど、このコースを初めて走ってみて、すごく楽しかった。最高のサーキットだね。雨の中で走るのは役に立つし、午前中のセッションで皆が走っている時に、自分たちのマシンがこういうコンディションで速いのだということが分かった。ニューパーツを導入したから、信頼性の問題が起こらないようにしなければならない。ここまでのところはその点は問題ないよ。

14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) フリー走行1=11位/2=13位
今日はコンディションに大きく左右されたね。レースウイークエンドに使えるウエットタイヤの数は限られているので、ただ走り回るわけにはいかなかった。走れるラップ数の中で、やれることをやらなければならなかった。フリー走行2回目の序盤は、ひどいウエットコンディションで、走ってもあまり情報を得ることはできなかっただろう。それでもセッション終盤に少しだけ走って、自分たちが向かうべき方向性を探った。

15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) フリー走行1=17位/2=2位
フリー走行1回目は、エクストリームウエットで走るには乾きすぎた状態だった。最後の方はインターミディエイトで走るにも乾きすぎていて、でもドライタイヤで走るにはウエットすぎた。今日皆が直面した問題は、ウエットタイヤの数が足りないことだった。今日どのタイヤを使っても、週末の割り当て分にカウントされるから、それで走るマシンがあまりいなかったんだよ。フリー走行2回目では、序盤は水浸しだったから、何か馬鹿なミスをしてしまうかもしれないリスクを冒してまで走りたいとは誰も思わなかった。セッション終盤になって、雨が小降りになってきたので、マシンがすべて正常に動くかどうかをチェックするためにコースに出た。このサーキットはウエットですら楽しいね。明日はもっと安定したコンディションになればいいな。でも僕らのパッケージはどんな天気になろうとコンペティティブだと思うから、期待しよう。

16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) フリー走行1=10位/2=16位
今日は、インターミディエイトとフルウエットの切り替えポイントはどこか、ふたつがどのように機能し、デグラデーションはどうかなどを理解するためタイヤを試した。コースが乾く中でウエットタイヤをひどく破壊してしまった。2台のマシンから得たデータによって、方向性についてよく理解することができるはずだ。

17 中嶋一貴(ウイリアムズ) フリー走行1=2位/2=5位
天候という面ではよい一日とはいえなかったけれど、結果の上ではうまくいった。あまり走行しなかったが、少ない周回の中で、週末におけるウエットコンディションでの走行に関して素晴らしい基礎を築くことができた。見通しはいいよ。明日の予選でも同じポジションにつけられればいいね。でもドライになってくれた方が嬉しい。

20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) フリー走行1=3位/2=1位
2006年には全日本F3で走っていたからこのサーキットではたくさん経験を積んでいるんだ。このコースは大好きだよ。高速コーナーがたくさんあって、流れるようなレイアウトが素晴らしい。残念ながら今日はあまり走ることができなかった。午後のセッションはずいぶんと楽なものだったよ。たった10分走って、最初のラップがトップタイムだなんてね! 午前中は14周しかしなかったけれど、とても好調だった。鈴鹿ではまたいいパフォーマンスを見せられるはずだ。今のところそんな感じがする。全体的にシンガポールよりずっと好調だと思う。でも誰も天気の予想はつかないし、ドライセッティングについての情報もないから、間違いなく面白い週末になるよ。

21 ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア) フリー走行1=12位/2=3位
今日は天候が悪かったけれど、とてもいい一日だった。とても難しいコンディションで、明日はまたコンディションが変わるらしい。全体的にマシンはウエットコンディションの中ではとても好調だった。インターミディエイトでもバランスはよかったし、最後の5分でエクストリームウエットを履いたが、その時もバランスがよかった。すべてのレスポンスがよく、うまく機能している。明日天気が変わったら、状況も変化するかもしれないけれど、前向きに考えているよ。

22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) フリー走行1=18位/2=ノータイム
今日は鈴鹿に来てくれたファンに対して申し訳なく思うよ。残念ながら、コースが水浸しの状態で、有益な情報を得ることができなかった。午前中のセッションではウエットとインターミディエイトタイヤでのマシンバランスの向上に取り組み、週末を通して同じようなウエットコンディションが続いた場合に備えた。いくらかでも走行することが重要だったし、また鈴鹿に戻ってこられたのはすごく嬉しい。ここは素晴らしいドライバーズサーキットだから、明日はドライで走れると嬉しいんだけどね。

23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) フリー走行1=9位/2=ノータイム
予想どおり、今日の鈴鹿は雨になって、プラクティス初日としてはいつもより静かな一日となった。午前中のセッションは悪くなかったけれど、午後には雨が激しくなり、コースの一部には小さな川ができてしまい、走っても何も得るもののない状態だった。でも、走行が限定されたことで、明日がより興味深く、チャレンジングな一日になる。正しいセッティングを素早く決めることがとても重要になるだろう。明日がドライになってもウエットになっても、今日のデータをチェックして明日の午前中のセッションで予選の準備をしっかり整えることに集中しなければね。