F1第15戦日本グランプリは金曜のフリー走行2回目が行われ、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルがトップタイムをマークした。2番手はセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、3番手にはビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)が入った。
トヨタはヤルノ・トゥルーリが8番手、小林可夢偉は12番手。ウイリアムズの中嶋一貴は5番手で初日の走行を終えている。
午後2時から始まったフリー走行2回目の天候は雨。スタンドでは傘や雨具が開き、強い雨が路面を濡らしている。気温22度、路面温度は23度。トヨタは朝のセッションに引き続いて小林可夢偉がカーナンバー10のステアリングを握る。
セッションは予定通りスタートしたものの、コースはすでにヘビーウエット状態になっており、序盤はトロロッソの2台がインスタレーションラップを行ったのみ。ドライバーたちはコクピットの中でモニターを見守っていたり、最初からマシンには乗らずエンジニアと話をしているなど、走行が始まるような気配は一向に見られない。結局、一台もタイム計測が行われることなく時間だけが過ぎていった。
セッションはその後も雨が止まず、コース上至る所で水の流れが発生。ピットレーンに発生した“川”の中に関係者が折ったと思われる折り紙の船が流され、その模様が国際映像で流されるなど戦いの場とは思えない雰囲気が開始から約1時間ほど続いた。
雨足が若干弱まってきた残り30分、ここでようやくフェルナンド・アロンソ(ルノー)、ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ)がコースインする。アロンソはそのままピットへと戻ったが、アルグエルスアリはコースに留まりようやくこのセッション初となるタイム、1分56秒848を計測。ロメイン・グロージャン(ルノー)もインスタレーションラップを行った。
ルノーはその後、2台のマシンが立て続けにコースインし、アロンソが1分48秒693のトップタイムをマークする。そしてセッションの残り時間が10分を切ると他のチームも続々と走行を開始していき、ブラウンGPの2台とヘイキ・コバライネン(マクラーレン)を除く17台がタイムを記録した。そのなか最終的にトップに立ったのはフォース・インディアのスーティルでタイムは1分47秒261。チームメイトのリウッツィも3番手に入った。セバスチャン・ベッテルが2番手。
初日の日本勢は、中嶋一貴が5番手で最上位。トヨタのトゥルーリが8番手、小林可夢偉は12番手という順位になっている。
