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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.06.18 00:00
更新日: 2018.02.16 09:43

本山「レースの将来に大きな可能性投げかけた」


 今年のル・マン24時間耐久レースに特別枠の“ガレージ#56”から参戦した本山哲は、ニッサン-デルタウイングのコンセプトがモーターレーシングの将来に大きな可能性を投げかけるものだったと述べた。

「ニッサン-デルタウイングのプロジェクトは、ル・マンをスタートするという素晴らしい偉業を遂げた」と本山はニッサンのプレスリリースで語っている。
「このコンセプトは、モーターレーシングの将来に大きな可能性を投げかけた。ニッサン-デルタウイングが稼働して、わずか3ヶ月のことだ。心から光栄に思うし、チームメンバーのひとりであることに感謝している」

 改めてリタイア原因のアクシデントを振り返った本山は、パワートレーンのダメージが深刻だったと述べた。
「アクシデントは、高速コーナーで起こった。マシンはコンクリートのウォールにヒットし、大きなダメージが生じてしまった。マシンをピットに戻すことができればチームが修復してレースに復帰することが出来ると思い、できる限りの努力を試みたが、パワートレーンのダメージが特に深刻だったため、マシンを復活させることはできなかった」

 欧州日産のゼネラルマネージャー、ダレン・コックスは次のように語っている。
「これがモータースポーツだ。こうした危険が起こり得ることを理解していなければ、このプロジェクトに取り組むことはなかった。最初はとても落胆したが、すぐに自分たちがやり遂げたことに誇りを感じる大きな気持ちが沸いてきた」

「この驚異的なプロジェクトには、実に多くのスタッフが関わっている。その誰一人が欠けても実現は不可能だった。すべての関係者が、ニッサン-デルタウィングの成功に誇りを持っていいと思う。そして、将来、公道、サーキットの両方で活用される革新的な技術に試みた事実が及ぼす影響に、誇りを持つことだろう」

「ル・マン到着後、多くの人々がこのマシンが走るのかどうか疑問に思っているのを目にしたが、彼らが間違っていたことを私たちは証明してみせた。この活動に対しては、本当に多くの支援をいただいた。日産を代表して、心から感謝申し上げる」

 ニッサン-デルタウィングは、今回のル・マン24時間でトータル1005kmを走破。これは、通常の世界耐久選手権の1レース分に相当する距離だ。また最も順調だったスティントではLMP2と同じペースで走行し、燃料消費はレース前の試算通り、LMP1マシンの半分程度だったという。


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