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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.06.22 00:00
更新日: 2018.02.17 08:51

立川「悔しい思いを富士にぶつけたい」


2015 SUPER GT Race Report
ZENT CERUMO RC F #38
立川祐路/石浦宏明

第3戦 チャーン・インターナショナルサーキット
[BURIRAM SUPER GT RACE]

◆6月21日(日) Race
決勝総合結果 DNF

 前日の公式予選では、見事に立川が自身の持つ最多記録を更新、20回めのポールポジションを獲得した#38ZENT CERUMO RC F。前戦富士ではノーポイントに終わっているだけに、最前列からのスタートとなるこの日の決勝では是が非でも表彰台、さらには勝利を掴みたいところ。LEXUS TEAM ZENT CERUMOは、高いモチベーションとともに決勝日の朝を迎えた。
 前日よりはやや雲が増えた日曜日の午前9時50分。気温32℃、路面温度38℃というコンディションで、30分間のフリー走行が始まった。もちろん、路面はドライコンディションだ。
 このセッション開始と同時に、#38ZENT CERUMO RC FC Fを駆ってコースインしたのは立川。決勝に向けてセットアップなどのメニューをこなすべく、#38ZENT CERUMO RC FC Fは早々に連続周回に入る。
 3周目に30秒台を切り、1分29秒802を刻んだ立川は7周目、午前10時1分には1分27秒422まで連続で周回し13周を刻んでピットに向かう。
 実戦さながらのドライバー交代とピット作業を終え、今度は石浦がピットアウト。石浦は計測1周目に1分26秒959の好タイムをマークすると、立川同様に午前10時20分のチェッカー提示までしっかりと周回を重ね、結局#38ZENT CERUMO RC FC Fはこのセッションを7番手で終えることとなった。
 午後の決勝に向け、このセッションでまずまずの手応えを得たLEXUS TEAM ZENT CERUMOは、続いて午前10時30分から行われたサーキットサファリの時間帯に、さらに確認作業を行うべく立川がピットを離れる。ところが、コースイン直後の2コーナーへと向かうストレート区間で#38ZENT CERUMO RC FC Fは駆動系トラブルに見舞われてしまい、立川はやむなくアウト側コースサイドにマシンを止めることに。
 残念ながらこのサーキットサファリの時間帯にはまったく走行出来なかった#38ZENT CERUMO RC FC Fだったがもしこのトラブルが決勝で発生していれば、レースを失わざるをえない状況だっただけに、早めにトラブルが起こってくれたことをポジティブに捕らえ、ピットに帰還した立川も笑顔をみせるなど引き続きチームはリラックスした雰囲気のまま、いよいよ午後の決勝レースを迎えた。
 メカニックの努力により無事トラブルを解消、決勝を前に行われた午後1時50分からの8分間のウォームアップには立川のドライブで元気にコースインした#38ZENT CERUMO RC FC F。さらに午後2時10分には、GT300のポールシッターに続いて、GT500のポールシッターとしてダミーグリッドへ最後に向かった。
 そしていよいよ午後3時に決勝のフォーメーションラップがスタート。ポールポジションから隊列のトップに立って、立川の駆る#38ZENT CERUMO RC FC Fが動き出す。1周の後、66周の決勝レースが始まった。
 ポールポジションの立川は鋭く加速を決めると難なく1コーナーを制してトップをキープ。2番手には同じレクサス勢の#36 PETRONAS TOM’S RC Fがつけ、その背後には#46 S Road MOLA GT-Rが続く。オープニングラップをトップで終えた立川は、後続とのギャップを築くべくプッシュ。4周目には#46 S Road MOLA GT-Rが2番手に浮上するも、4周目に1分ん27秒255、5周目に1分27秒173とペースを上げた#38ZENT CERUMO RC FC Fは早々に2秒以上のマージンを稼ぎだす。この頃には早くもGT300の周回遅れが立川の行く手に現れるが、それでも#46 S Road MOLA GT-Rとのギャップを拡大した#38ZENT CERUMO RC FCは、10周目にはリードを5秒2とする。