更新日: 2018.02.17 13:31
羽下チーフが手がけたフォース・インディアVJM09の手ごたえ
F1シーズン開幕前、最後のテストを終えた数チームの関係者に、2016年ニューマシンの手ごたえを聞いた。フォース・インディアVJM09を手がけた、羽下晃生チーフデザイナーが語る。
──今年の新車VJM09では、どの領域を担当されたのでしょうか。
チーフデザイナーです。フォース・インディアにはふたりのチーフデザイナーがいて、1年ごとに交代で新車をデザインしています。今年は私で、昨年はイアン・ホールがVJM08の担当でした。
──昨年フォース・インディアは、シーズン途中からBスペックを投入しましたが、それもホールさんが担当したのでしょうか。
みなさんはBスペックと呼んでいますが、実はフォース・インディア内では、あれはVJM08のままで「Bスペック」と呼ぶ人はいません。したがって、VJM08を担当したイアンの進化型マシンです。
──VJM09を設計するにあたって、気をつけた部分はなんですか。
昨年から、ほとんどテクニカルレギュレーションが変わらないということと、来年大きくレギュレーションが変わるということ。つまり、いまのレギュレーションの開発を突っ込んでやっても、それを来年の新車には、あまり使えないということです」
──とはいえ、昨年の通称Bスペックと今年のVJM09は同じではありません。どの部分に改良を加えてきたのでしょうか。
パワーユニットのクーリング関連に変更があったので、そのエリアのボディワーク。それとフロントウイング、そしてサスペンションにも手を加えました。
──それらの狙いは?
もちろん、ダウンフォースです。より(ダウンフォースを)出す方向ですね。