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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.08.07 00:00
更新日: 2018.02.17 09:34

背水の陣で臨むチーム:SGT第4戦富士プレビュー


 前回のタイ戦から約1カ月、国内での開催となればゴールデンウィークの富士以来、2カ月ぶりの開催となるスーパーGT第4戦富士がいよいよ8月8日から始まる。8月のスーパーGTは今回の富士、そして3週間後の鈴鹿1000kmの2回開催となるが、例年、この夏場にビッグポイントを稼いだチームがチャンピオンシップを獲得しているだけにGT500、GT300ともに、どのチームにとっても重要な戦いとなる。

 GT500は今回、ランキングの中位以下のチームの活躍が見どころとなる。これまでの3戦はGTーRが2勝を挙げており、ランキングトップはKeePer TOM'S RC Fが守るものの、2位以下はGT-R勢が列挙。そのランキング上位陣は今回、ウエイトハンデが大きく苦戦が確実な状況だけに、ウエイトの軽めなチームにとっては大きなチャンス、いやむしろ、ココを逃せば今季のチャンピオンシップを諦めざるを得ないといった状況にもなりかねないのだ。

 ウエイトが比較的軽いマシンの中で、今回絶対に負けられない覚悟で臨むのがレクサス陣営だ。今回の富士には6台全車、ニューエンジンを投入。年間3基と定められてるエンジンの2基目を持ち込み、さらにエキゾースト周りを変更するなど、現規定の中では大きなアップデートを施してきた。TRDのエンジン担当、佐々木孝博エンジニアによれば「本来、今季の開幕に入れるはずだった仕様をすべて今回、入れることができました。エンジンとしては全域でこれまでより性能アップしています」と、手応えアリの様子。

 実際、この富士戦を前に行われたSUGO合同テスト、そして鈴鹿でのタイヤメーカーテストにも2台分を投入し、そのパフォーマンスと信頼性は実証済み。アップデートとしては「トークンを5つ使ったくらいです(笑)」と、今のF1のパワーユニットになぞらえて答えたが、言い換えればかなりのアップデートを施してきた、ということ。今季のチャンピオンシップだけでなく、この3年、レクサス陣営は富士での勝利から遠ざかっていることもあり、今回にかける意気込みは計り知れない。佐々木エンジニアも「負けられない。背水の思いです」と今回にかける。前回のタイ戦でも速さを見せたZENT CERUMO RC F、そしてPETRONAS TOM'S RC Fは今回の大本命の優勝候補となる。