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F1ニュース

投稿日: 2015.06.04 00:00
更新日: 2018.02.17 08:26

英TVR、マーレイ設計のマシンでル・マン復帰も


 伝説のF1デザイナー、ゴードン・マーレイが、イギリスのスポーツカーメーカーで、現在再建計画を進めているTVRをル・マン24時間へ復帰させることも視野に、同社の新型スポーツカー開発を主導している。

 2013年にゲーム企業家のレス・エドガーが率いるグループに買収されたTVRは、近い将来ふたつの新しいモデルを擁して自動車市場に復帰する計画を固めている。

 このプロジェクトは、現在ゴードン・マーレイのデザイン事務所であるゴードン・マーレイ・デザインが新モデルの開発を主導しており、コスワース製のV8エンジンの搭載も決定。2017年の販売が計画されている。

 TVR会長のエドガーは現時点で明確なレーシングプロジェクトを公表していないが、サーキットへの復帰が会社再建の重要な要素になると、今年初めに英AUTOSPORTに明らかにしている。

「我々は車の信頼性を証明したい。したがって、ル・マンは賢明な目標とならなければならない」とエドガー。
「GT3カーにすることもできたが、人々がロードカーを購入するにあたり、我々のレース活動とTVRが関連づけられることを望んでいるので、いずれにしてもある種のGTカーになるだろう」

 エドガーは当時、いかなるレース計画も「我々のロードカープログラムの脇役を演じなければならない」と強調していた。

 かつてマクラーレンのF1チームで天才デザイナーとして活躍したマーレイは、自身がデザインしたマクラーレンF1 GTRで1995年のル・マン24時間を制している。そのマーレイが手掛ける新しいTVRはフロント・ミッドシップエンジンで、同一シャシーとエンジンを基にしたふたつの異なるモデルが登場予定。それぞれにクーペとコンバーチブルが設定されるという。

 価格や名称は公表されていないが、TVRは年間1000〜1500台の製造を目指している。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています