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スーパーGTニュース

投稿日: 2012.07.29 00:00
更新日: 2018.02.16 10:29

ENEOS SC430、万難を排し9年ぶりの劇的勝利!


 スーパーGT第4戦スポーツランドSUGOは29日、81周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたENEOS SUSTINA SC430が優勝。実に9年ぶりとなるスーパーGTシリーズ戦での勝利を飾った。

 決勝前のピットウォーク中、急に大粒の雨が降り出したスポーツランドSUGO。満員にふくれあがったスタンドが見守る中迎えたスタートでは、ポールスタートのENEOS SUSTINA SC430がやや遅れかけることに。その左右に2番手スタートのMOTUL AUTECH GT-R、3番手スタートのカルソニックIMPUL GT-Rが並びかけるが、ENEOSとカルソニックが接触。そのはずみでカルソニックがアウトに出てしまい、MOTULとヒット! 2台はもつれ合うようにスポンジバリアにクラッシュしてしまい、なんと1コーナーで上位のGT-Rが2台リタイアしてしまうという波乱のスタートとなった。

 トップを守る形になったENEOSは、右フロントを破損しながらもトップをキープ。KeePer Kraft SC430、PETRONAS TOM'S SC430とSC430勢がレースをリードしていく。その後方にはS Road REITO MOLA GT-R、ZENT CERUMO SC430と続いた。

 序盤、2番手Keeper SC430は3番手PETRONAS SC430と激しいバトルを展開。その間に伊藤大輔が駆るENEOSは3秒以上のリードを広げることに成功する。その間にこの2台にはS Road GT-Rが接近。2番手争いは三つ巴の展開となり、21周目の最終コーナーではS RoadがGT300を使い2台を一気にオーバーテイク! 2番手に躍り出た。

 勢いに乗るS Road GT-RはトップのENEOS SC430に接近。30周過ぎにはテール・トゥ・ノーズの展開に持ち込むが、抜きどころ直前のストレートではSC430が優位に。しかも、2台が接近戦を展開するうちに3番手のPETRONAS SC430も接近してしまった。

 3台は37周目には三つ巴のバトルとなるが、ENEOSはそのままピットに向かい伊藤から大嶋和也にドライバー交代。翌周にはS Road GT-R、PETRONAS SC430が同時にピットインを行ったが、ここでENEOSが先行。ENEOS SC430、PETRONAS SC430、S Road GT-Rというトップ3に変化していった。

 トップのENEOS SC430は盤石の走りでひさびさの勝利に向けてリードを広げていくが、一時大きなリードを保ったものの、終盤に向けて少しずつ2番手PETRONAS SC430の接近を許してしまう。迎えたファイナルラップ、大嶋の駆るENEOS SC430のテールには中嶋一貴駆るPETRONAS SC430がピタリとつけ、緊迫の最終周となっていく。

 しかし、大嶋は一貴の追撃を許さず、ガッチリと首位をキープしたままチェッカーへ! ENEOS SUSTINA SC430が嬉しい優勝を飾った。チームルマンにとっては、2003年のSUGO戦以来実に9年ぶりとなる優勝となり、パルクフェルメで感涙に包まれることとなった。

 2位はPETRONAS TOM'S SC430が入り、3位はS Road REITO MOLA GT-Rが入った。4位にはZENT CERUMO SC430を抑えきったDENSO KOBELCO SC430が入り、SC430勢はトップ5のうち4台を占めている。


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