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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2010.02.26 00:00
更新日: 2018.02.15 18:20

FNテスト:オリベイラ「ブランクは容易に取り戻せた」


 鈴鹿サーキットで2月26日に行われたトヨタのエンジン開発テスト、2010シーズンのフォーミュラ・ニッポン新規参戦ドライバーを対象としたテストに参加したドライバーたちに、1日の感想を聞いた。トップタイムをマークしたジョアオ−パオロ・デ・オリベイラは「1年半のブランクがあったけれど、実際のところすぐに容易に取り戻せた」とコメントしている。

ジョアオ−パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)
「僕にとってはとても生産的なテストだった。シングルシーターは1年半のブランクがあったけれど、クルマと自分の感覚を合わせる作業は、実際のところすぐに容易に取り戻せた。クルマはとても素晴らしいし、とてもエンジョイできたね。ただ、僕の知っているFN06に比べると、FN09はオーバーステアを感じる。また、エンジンはこちらのほうがパワーはあるね。ともかく、今日のようなウェットコンディションも僕は好きだし、すべてがうまく行った。今日は異なるセッティングを試して、最後にはそれを進歩させることもできたし、とてもいい一日でだったよ」

立川祐路(トヨタテストカー)
「エンジン関係のテスト項目のひとつは、ドライバビリティの改善、向上を目指したものです。具体的には言えませんが、ほかにもいろいろなメニューをこなしました。フォーミュラ・ニッポンに関しては、引退ということではありません。自分が納得できる体制で乗らないと、なかなか満足できるような結果を残せませんから、今季については参戦をしない決断を下したというだけの話です。そのぶんスーパーGTをしっかりやります。ただし、Fニッポンからまったく離れるというわけではなく、CERUMO/INGINGの一員として、何らかの立場でチームをサポートする予定です」

ヘンキ・ワルドシュミット(Team LeMans)
「2時間という短い時間ながらも多くの周回を重ねられたし、いいセッションを過ごせたと思う。ただ、鈴鹿はとても難しいトラックだね! しかも、雨が降っていたし、そもそも僕がここを走るのは初めてだし。すごい水しぶきで、サインボードもよく見えなかった(苦笑)。でも、チームは素晴らしい仕事をしてくれたので、エンジョイできたしハッピー。もちろんそれだけじゃなくて、今季のFニッポンにぜひこのチームから参戦したいと思ってるよ。ヨーロッパで再びF3に乗るのは難しいから、このオーディションで僕が選ばれたら嬉しいね」

ケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)
「チームにお願いしてこういうテスト、オーディションの機会を与えてもらいました。まずまずの走りだったと思います。自分がよく知っている鈴鹿だったので、自信を持って走れました。ただ、FN09のドライブは初めてだったし、あいにくの雨だったので、100%の走りができたわけではありません。セッションの最後に路面がよくなってきたときは、もう少し攻められたかもしれない。でも、リスクを取るような真似はしませんでした。最後に赤旗が出てアタックできなかったのは残念ですが、それなりに精一杯走ったので、あとは結果を待つだけです」

井口卓人(CERUMO/INGING)
「午前のセッションで少しプッシュしたときにクラッシュして、クルマはそれほどひどい状態にはなっていませんでしたが、午後のセッションの走行時間を自分で少なくしてしまったのは残念でした。でも、今季初めてのテストでは怖い雨の中で乗れましたし(苦笑)、クルマのパワーとかキャラクターなどがつかめたので、次のテストに向けては有意義で大きな一歩になったと思います。タイムこそあまり速くはありませんが、自分の中では充実したテストだったと感じています。今後はさらに身体を鍛えて、予選でも決勝でも100%の力を発揮できるよう、準備を整えたいですね」