更新日: 2018.02.23 11:16
IRL第2戦St.ピータースバーグ予選:好調パワーがレコードマークでPP、琢磨11、武藤12番手
IRL第2戦の予選がセントピーターズバーグで行われ、ベリゾン・チーム・ペンスキーのウィル・パワーがポールポジションを獲得。佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー)は11番手、武藤英紀(ニューマン-ハース・ラニガン・レーシング)が12番手という順位になった。
フロリダ州タンパ湾に面したセントピーターズバーグでIRLのアメリカ本国ラウンドが幕開け。1.8マイル、14のターンで構成されるストリートサーキットでパワーはキャリア3度目となるポールポジションを獲得した。
パワーは2回目の予選セッションでコースレコードとなる、1分1秒4816をマーク。そのままの勢いで上位6台による予最終セッションでは1分1秒6026を出し、2番手トニー・カナーン(アンドレッティ・オートスポーツ)を0.3秒近く引き離した。
パワーは「ここまではベリゾン・チーム・ペンスキーにとってよい週末だ。まだ途中段階という状況で、これまでの各セッションでいろいろ試していたところで、レッドタイヤ(オルタネートタイヤ)の感触も確かめていた。先頭につけることができてハッピーだ」と語っている。
一方のカナーンは、「長いことフロントロウスタートがなかったから、とてもチーム全体がいい働きをした。タイヤのチョイスについてはちょっとギャンブルをしてみたんだ。ファスト6(予選最終セッション)はブラック(プライマリー)タイヤで走り、うまくいった」
予選3番手にはスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)で34戦連続予選トップ10をキープ。4番手にジャスティン・ウイルソン(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)が3列目、5、6番グリッドを獲得した。
ディフェンディングチャンピオンのダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)はまさかの予選第1セッションでノックアウト。「クルマは問題なく、いい走りをしていた。だけど、(ライアン)ブリスコーに問題があったようでターン8で後ろにつけたら、そのままタイムロスをしてしまった。運が悪かったよね。昨日のクラッシュのあとはチームのみんなはマシンにいい変更を加えてくれて調子が良かったからね」と肩を落とす。
フランキッティは2009年に現在の予選形式となるファスト6が導入されて以来、前戦まで唯一のトップ6をすべてのラウンドで出場したドライバーだったが、その連続記録はここで途絶えることとなった。
日本人選手ふたりは、佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー)は11番手、武藤英紀(ニューマン-ハース・ラニガン・レーシング)12番手でともに第2セッションでノックアウトとなった。
また、このラウンドではグラハム・レイホールがサラ・フィッシャー・レーシングからカーナンバー67で出場、予選は16番手となっている。
Pos. | No. | Driver | Team | Time | MPH | Sessionrn |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | W.パワー | ベリゾン・チーム・ペンスキー | 1:01.6026 | 105.190 | Round 3/Firestone Fast Sixrn |
2 | 11 | T.カナーン | アンドレッティ・オートスポーツ | 1:01.8797 | 104.719 | Round 3/Firestone Fast Sixrn |
3 | 9 | S.ディクソン | ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング | 1:02.0820 | 104.378 | Round 3/Firestone Fast Sixrn |
4 | 22 | J.ウイルソン | ドレイヤー&レインボールド・レーシング | 1:02.1992 | 104.181 | Round 3/Firestone Fast Sixrn |
5 | 3 | H.カストロネベス | チーム・ペンスキー | 1:02.2118 | 104.160 | Round 3/Firestone Fast Sixrn |
6 | 26 | M.アンドレッティ | アンドレッティ・オートスポーツ | 1:02.3461 | 103.936 | Round 3/Firestone Fast Sixrn |
7 | 37 | R.ハンター-レイ | アンドレッティ・オートスポーツ | 1:01.8979 | 104.689 | Elimination Round 2/Top 12rn |
8 | 77 | A.タグリアーニ | FAZZTレース・チーム | 1:01.9692 | 104.568 | Elimination Round 2/Top 12rn |
9 | 8 | E.J.ビソ | KVレーシング・テクノロジー | 1:01.9807 | 104.549 | Elimination Round 2/Top 12rn |
10 | 24 | M.コンウェイ | ドレイヤー&レインボールド・レーシング | 1:02.0434 | 104.443 | Elimination Round 2/Top 12rn |
11 | 5 | 佐藤琢磨(R) | KVレーシング・テクノロジー | 1:02.4205 | 103.812 | Elimination Round 2/Top 12rn |
12 | 06 | 武藤英紀 | ニューマン-ハース・ラニガン・レーシング | 1:02.5113 | 103.661 | Elimination Round 2/Top 12rn |
13 | 10 | D.フランキッティ | ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング | 1:02.1944 | 104.189 | Elimination Round 1/Group 1rn |
14 | 78 | S.デ・シルベストロ(R) | HVMレーシング | 1:02.4493 | 103.764 | Elimination Round 1/Group 2rn |
15 | 4 | D.ウェルドン | パンサー・レーシング | 1:02.2557 | 104.087 | Elimination Round 1/Group 1rn |
16 | 67 | G.レイホール | サラ・フィッシャー・レーシング | 1:02.5044 | 103.673 | Elimination Round 1/Group 2rn |
17 | 14 | V.メイラ | AJフォイト・エンタープライズ | 1:02.2688 | 104.065 | Elimination Round 1/Group 1rn |
18 | 34 | M.ロマンチーニ(R) | コンクエスト・レーシング | 1:02.7366 | 103.289 | Elimination Round 1/Group 2rn |
19 | 6 | R.ブリスコー | チーム・ペンスキー | 1:02.3205 | 103.979 | Elimination Round 1/Group 1rn |
20 | 32 | M.モラエス | KVレーシング・テクノロジー | 1:02.8294 | 103.136 | Elimination Round 1/Group 2rn |
21 | 7 | D.パトリック | アンドレッティ・オートスポーツ | 1:02.4904 | 103.696 | Elimination Round 1/Group 1rn |
22 | 19 | A.ロイド(R) | デイル・コイン・レーシング | 1:03.4793 | 102.081 | Elimination Round 1/Group 2rn |
23 | 2 | R.マトス | ド・フェラン-ルーソ・ドラゴン・レーシング | 1:03.0144 | 102.834 | Elimination Round 1/Group 1rn |
24 | 18 | M.デューノ | デイル・コイン・レーシング | 1:08.5058 | 94.591 | Elimination Round 1/Group 2 |