IZODインディカー・シリーズの開幕戦サンパウロは決勝レースが行われ、ウィル・パワー(ペンスキー)が混戦を制して開幕戦勝利を挙げた。注目の初レースとなった佐藤琢磨(KVレーシング)は0周ストップに終わった。
予選から大幅にタイムスケジュールが変更された開幕戦。迎えた決勝レースは、直前に雨が降ったもののドライコンディション。とはいえ、スタート時にはマシンがダストを巻き上げ、後続のマシンは視界が一気に奪われた。
スタート直後の1コーナーでは、このダストにより大混乱になる。予選10番手から前を狙いたい琢磨が1コーナーの進入でダストに乗ってしまいスピン。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、エリオ・カストロネベス(ペンスキー)にヒットしてしまい、後続も混乱。マリオ・モラエス(KVレーシング)がマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)に乗り上げる形でストップ。長いコーションが出された。琢磨、モラエス、アンドレッティは0周リタイアとなっている。
その後レースはダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)がリードを奪うも、好調だったのはライアン-ハンター・レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)。トップを奪うが、その頃に雨が降り始め、コース各所でスピンするマシンが相次ぎ、レースは赤旗中断となる。
赤旗再開後、レースはハンター-レイとライアン・ブリスコー(ペンスキー)の激しいバトルに沸いたが、54周目のターン7でブリスコーは曲がりきれずクラッシュ。これでハンター-レイの勝利かと思われたが、その4周後に今度は後方から迫ってきたパワーがハンター-レイをパス! そのままリードを守って開幕勝利を飾った。
2位はハンター-レイ、3位はビトール・メイラ(AJフォイト)だった。武藤英紀(ニューマン・ハース・ラニガン)はそのメイラとの接触を避けようとして28周目にクラッシュ、レースを終えている。
●レースダイジェスト(indycar.com)