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スーパーGTニュース

投稿日: 2012.03.15 00:00
更新日: 2018.02.16 07:52

WEC通信:ベン&アンドレのメットは日本色満載


 今季からスタートするWEC世界耐久選手権。ひさびさのスポーツカー耐久レースの世界選手権だけに話題も満載のはず……。ということで、現地からレースとは直接関係がないトピックスをピックアップしてお届け。第1回目は、昨年まで日本を主戦場としていたふたりのヘルメットの話題から。

(1)“ヒロナナモアモア”!? 日本色満載のヘルメット
 新たに今季からスタートするWEC開幕戦セブリング。初年度の栄光のゼッケン1番をつけるのは、昨年のル・マン24時間で優勝したアンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ/マルセル・ファスラー組。ロッテラーとトレルイエは昨年までスーパーGTで活躍したドライバーなのは、日本のレースファンならご存知のとおり。

 そんなふたりの今季仕様のヘルメットがセブリングに登場したが、ふたりとも漢字を大胆に施した、“日本色”満載のヘルメットになっていた。

 ロッテラーのヘルメットは、おなじみのマットブラックとレッドが基調のものになっているが、パターンは今までと異なる。さらに、ヘルメット頂点には日の丸をあしらい、漢字で大きく“希望”の文字が入る。

 また、サイドには“狩人”の文字。さらに“ヒロナナモアモア”!?……ではなく、これは“LOTTERER”の文字をカタカナ風にアレンジしたもの。確かによく見ると“LOTTERER”だ。これは長年日本で戦っていたロッテラーもトレルイエも読めるようで、「“ヒロナナモアモア”って名前になったんだよ〜」と笑っていた。

 一方のトレルイエも負けてはいない。ヘルメット後端には、漢字で“疾風怒濤”の文字。まさにトレルイエにピッタリのイメージだ。さらに、トレルイエもカタカナに見えるデザインで“TRELUYER”と入れられている。

 このヘルメットのデザインについてロッテラーは「日本のために、何かしたかった」と語る。今季からアウディに加入したデュバル含め3人の“日本育ち”のドライバーは、日本への思いをしっかりと背負って走りたいということだろう。

 ちなみに、今季日本でレース活動をしないトレルイエは、「日本がめちゃくちゃ恋しい」のだとか。今季も日本でレースをするロッテラー、そして今年からアウディに加入したデュバルは日本でもレースをするので、「ふたりにちょっとジェラシーを感じているよ(笑)」とトレルイエ。

 日本のレース界が熱いエールで送り出したふたり。WECでも昨年のル・マンのような活躍をみせてくれるよう期待しよう。