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ラリー/WRCニュース

投稿日: 2013.08.25 00:00
更新日: 2018.02.16 18:09

WRCドイツ:ソルドがうれしい初優勝獲得!


WRC第9戦ドイツはすべての日程を終了。この日はひとつのステージを2回走行する2SSのみの設定となっている。ステージ距離は24.58km。首位を行くシトロエンのダニ・ソルドと、それを僅差で追うフォードのティエリー・ヌービルふたりの対決は、この50kmで決着する。

1走目となるSS15、2番手走者のヌービルが先頭走者のソルドを追い詰めにかかる。スプリットタイムではソルドを逆転するペースで走行を重ねていたが、ソルドも負けじとペースを上げ、ヌービルに2.2秒の差をつけてSSトップタイムを獲得。その差を3秒まで広げることに成功した。
「出だしはイマイチだったけれど、コース後半は集中できた。路面は泥が出ていてコンディションは良くないね。ここまできたら、とにかく全力で走るだけだ」とソルド。
一方のヌービルは「少しハンドブレーキを使いすぎて、タイヤにも負担をかけてしまったようだ。ペースノートをチェックし直して、次も攻める」と気を引き締めた。

最終ステージのSS16はSS15と同じルートを使うが、パワーステージに設定されており、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエやヤリ‐マティ・ラトバラ、Mスポーツのマッズ・オストベルグやエフゲニー・ノビコフらデイリタイアからの復帰組もボーナスポイント獲得を虎視眈々と狙っている。

90分のリグループを経て始まった最終SSはリバースオーダー。先頭走者のオジエは3点獲得を狙ってフルアタック。チームの母国ラリーで思うような成績を残せない鬱憤をぶつけるかのようにトップタイムを獲得した。7台を挟んでヌービルがスタート。ソルドはWRカー勢の最終走者だ。最初のスプリットはソルドがヌービルを2.6秒上まわるが、その後はヌービルも盛り返し、最後のスプリットタイムは同秒で通過。このあとヌービルは痛恨のコースアウトを喫し、軍配はソルドに上がることとなった。

ソルドは2002年のWRC参戦以来、初めての優勝。ゴール後には高々と拳を突き上げ、フィニッシュ地点に来ていた父親と固く抱き合った。
「何年も長い間夢見てきたことがついに実現できたんだ。とてもうれしいよ。ティエリー(ヌービル)は最後のステージでもプッシュしてきたから、僕も最後まで必死に走ったよ」

ポイントランキングはオジエが184点でトップを独走。ヌービルが109点で2番手にジャンプアップし、3番手には98点のラトバラ、96点のソルドが4番手で続いている。

WRC2は、総合5位にまで食い込んだシトロエンDS3 RRCのロバート・クビカが優勝。フォード・フィエスタR5で速さを見せたエルフィン・エバンスを下して今シーズン3勝目を獲得し、WRC2のポイントランキングでもトップに躍り出た。


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