更新日: 2018.02.23 16:30
WTCCホンダ、新エアロキットの性能向上を確認
Honda Civic WTCCが、今シーズン初優勝
レース2で、母国グランプリとなったミケリス選手が独走で勝利し、モンテイロ選手は4位入賞を果たす
2015年5月3日(日)・決勝/会場:ハンガロリンク(4.381km)
天候:曇り/気温:17℃/コースコンディション:ドライ
世界ツーリングカー選手権(WTCC)第3戦ハンガリーの決勝レースは、路面コンディションはドライながらも、雲に覆われた空から時折り小雨が落ちてくる天候となりました。そのような天候にもかかわらず、地元のヒーローである「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手を応援する多くのファンが、スタンドを埋め尽くしました。また、前日の予選でクラッシュを喫した「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手は、マシンの修復が完了し、最後尾からのスタートが認められました。
午後1時30分から開始されたレース1では、フォーメーションラップのやり直しが行われ、13周で争われることになりました。6番手からスタートしたティアゴ・モンテイロ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)は好ダッシュを決め、1周目にポジションを上げて5番手となります。ミケリス選手もスタートでポジションを上げましたが、2周目に抜き返されて8番手。最後尾の16番手からスタートしたタルクィーニ選手は、1周目に13番手、2周目に12番手と順位を上げました。モンテイロ選手は、レース序盤から果敢な走りでライバルにアタックを続けましたが、追い抜くことはなかなかできず、5番手のままフィニッシュ。ミケリス選手も同様に、8番手を守りきり入賞を果たしました。タルクィーニ選手は6周目に前車をパスし11番手となり、そのポジションのままチェッカーフラッグを受けましたが、車両保管中にタイヤの空気圧のチェックを行ったことが発覚したため、レース後正式結果から除外の裁定が下されました。
続いて行われたレース2では、リバースグリッドによってミケリス選手がポールポジションから、モンテイロ選手は5番手からのスタートとなりました。スタートでトップを守りきったミケリス選手は、その後も快調にラップを刻み、周回を重ねるごとに2番手を引き離す好走をみせます。モンテイロ選手は、1周目にポジションを上げ、4番手に浮上。その後は、後続の激しい攻めを抑え込みます。ミケリス選手のリードは、レース終盤となる13周目には9秒を超える大差となり、地元ファンの大歓声を浴びながら独走状態でチェッカーフラッグを受けました。モンテイロ選手も、中盤以降は3番手に迫る速いペースでしたが、表彰台にはあと一歩届かず、4位でレースを終えました。15番手からのスタートとなったタルクィーニ選手は、スタート直後にライバルに押し出される形でコースアウト。その影響で2周目が終わった段階でピットインしましたが、すぐにコースに戻ってレースを走りきり、13番手となりました。
ミケリス選手は2013年の鈴鹿以来となる、1年半ぶりの勝利でWTCC4勝目を果たし、Honda Civic WTCCは通算6勝目、待望のシーズン初優勝を手にしました。
第3戦ハンガリーの結果、Hondaはマニュファクチャラーズ選手権で190ポイントを獲得し、2位をキープ。また、ドライバーズ選手権では、モンテイロ選手が58ポイントで4位、ミケリス選手が47ポイントで6位、タルクィーニ選手が39ポイントで8位、リカルド・ライデル選手(Nika Racing)が3ポイントで15位となっています。また、ファクトリードライバー以外の選手に与えられる「ヨコハマ・トロフィー」選手権においては、47ポイントのミケリス選手はランキングトップとなっています。