2015年のFIA世界ツーリングカー選手権でホンダ・シビックWTCCをドライブするリカルド・リデルが、今週末のハンガリーラウンドも欠場することが明らかになった。
リデルは、前戦マラケシュでウィルス性の高熱によりイベントを欠場しているが、先週受けた検査でも甲状腺炎との診断を受け、今週末のレース復帰を見送ることになった。
リデルが所属するNIKAレーシングは、次のような声明を発表している。
「リデルの容態はこの数日で回復したが、彼の担当医は5度のWTCCレースウイナーに対し、ハンガリーへは行かず、スウェーデンに戻って回復に努めるように勧めた」
チームは、リデルの代役を立てることはせず、ハンガリーの参戦を見送ることを決めているが、今月半ばにノルドシュライフェで行われるドイツ・ラウンドでは復帰したいとしている。
今季のホンダ陣営は当初5台体制でシーズンをスタートしたが、先日プロチームのドゥサン・ボルコビッチがシリーズ参戦を取りやめることを発表しており、今週末のハンガリーには3台体制で臨むことになる。
なお、先週ベオグラードで会見を開いたボルコビッチは、「今はWTCCがこれで終わったとは思っていない」と述べ、シリーズからの完全撤退を否定。今週末はWTCCのサポートシリーズになっているETCC(FIAヨーロッパ・ツーリングカー選手権)のハンガリーラウンドにスポット参戦することになっている。