10月19日、WRC世界ラリー選手権は、シリーズ通算52度目のシーズンの年間スケジュールを発表。ラリー・モンテカルロからラリージャパンまで全13戦からなる2024年カレンダーを公開した。
その中でもっとも大きなトピックは、ラリー・ポーランドの復活とラリー・ラトビアの新規開催だろう。2017年以来、7年ぶりのWRC復帰となるポーランドはシーズン中盤の第7戦に、そのラリー・ポーランドと同じくERCヨーロッパ・ラリー選手権のグラベル(未舗装路)イベントだったラトビアは、続く第8戦のスロットに収まった。
日本のラリーファンが注目するラリージャパンは、2024年も今季と同じ第13戦に組み込まれ“シーズンフィナーレ”として行われる予定だ。開催日程は11月21~24日となり2023年より1週間遅くなっている。
■サファリ・ラリーが第3戦に移動
前述のとおり2024年も開幕の地は不動。1月25~28日に開催される伝統のラリー・モンテカルロでシーズンのオープニングを迎える。2月にWRC唯一の“フルスノーラリー”として行われる第2戦スウェーデンへの流れも今季と同様だが、第3戦にはメキシコに代わってケニアが入った。
その後はターマック(舗装路)イベントのクロアチアを挟み、以降7ラウンドにわたる“グラベル連戦”がスタート。第5戦ポルトガル、第6戦サルディニアに続き、前述のオーレン・第80回ラリー・ポーランドが6月27~30日に行われる。テト・ラリー・ラトビアは3週間の7月18~21日の予定だ。一方、2019年王者オット・タナクの母国イベントであるラリー・エストニアはカレンダーから外れることとなった。
トヨタの“ホームラリー”であるフィンランドは来年も8月の開催に。第9戦ギリシャと第10戦チリはどちらも9月に予定されている。今季初開催となるセントラル・ヨーロピン・ラリーは10月31日から11月3日という月またぎでの開催に。そしてシーズン最終戦には3年連続でラリージャパンが指名されている。
この新しいシーズンのカレンダー発表に際し、WRCプロモーターのマネージングディレクターを務めるヨナ・シーベルは次のように語った。
「2024年も私たちの大切な伝統を讃えるだけでなく、エキサイティングな未来へと導いてくれるカレンダーを使って、新たなアクション満載のシーズンが訪れることを心待ちにしている」
「ポーランドへの復帰とラトビアでのデビューは、ファンと競技者の両方に新鮮でエキサイティングなWRC体験を提供するという我々のコミットメントを強調するものだ」
■WRC世界ラリー選手権 2024年シーズンカレンダー(10月19日付)
Round | Date | Event |
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Rd.1 | 1月25~28日 | ラリー・モンテカルロ |
Rd.2 | 2月15~18日 | ラリー・スウェーデン |
Rd.3 | 3月28~31日 | サファリ・ラリー・ケニア |
Rd.4 | 4月18~21日 | クロアチア・ラリー |
Rd.5 | 5月9~12日 | ラリー・ポルトガル |
Rd.6 | 5月30日~6月2日 | ラリー・イタリア・サルディニア |
Rd.7 | 6月27~30日 | ラリー・ポーランド |
Rd.8 | 7月18~21日 | ラリー・ラトビア |
Rd.9 | 8月1~4日 | ラリー・フィンランド |
Rd.10 | 9月5~8日 | アクロポリス・ラリー・ギリシャ |
Rd.11 | 9月26~29日 | ラリー・チリ・ビオビオ |
Rd.12 | 10月31日~11月3日 | セントラル・ヨーロピアン・ラリー |
Rd.13 | 11月21~24日 | ラリージャパン |