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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.12.05 17:42
更新日: 2023.12.05 17:46

アクシオナ・サインツは無念の転倒決着。RXRのヨハン&ミカエラ組が逆転王者に/エクストリームE最終戦

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ラリー/WRC | アクシオナ・サインツは無念の転倒決着。RXRのヨハン&ミカエラ組が逆転王者に/エクストリームE最終戦

 ワンメイク電動オフロード選手権『エクストリームE』のシーズン3最終ラウンドとして、12月2~3日に南米大陸のチリ・アントファガスタで開催された第9戦、第10戦“Copper X-Prix”は、選手権首位を行くアクシオナ・サインツXEチーム(ASXE)のマティアス・エクストローム/ライア・サンズ組を筆頭に、全10チーム中5チームにタイトルの権利が残されるなか、初日から接触、転倒、車両破損のアクシデントが多発する混沌の週末に。

 そんな波乱を掻い潜り、元F1王者ニコ・ロズベルグのロズベルグXレーシング(RXR、ヨハン・クリストファーソン/ミカエラ-アーリン・コチュリンスキー組)が土曜初日を制し、わずか6点の僅差で最終日のマッチアップを迎えると、今季を牽引してきたASXEのサンズは栄光を目指したアタックの末にロールオーバーで大破。同じく損傷を負ったマシンを運び4分遅れの2位チェッカーを受けたRXRが、創設初年度に続く2度目のチャンピオンを獲得し、コチュリンスキーは自身初タイトルを逆転で手にする結果となった。

 ルイス・ハミルトン率いるX44ヴィダ・カーボン・レーシングのフレイザー・マッコーネルと“昨季王者”クリスティーナ・グティエレスや、開幕勝者ヴェローチェ・レーシングのケビン・ハンセン/モリー・テイラー組など、可能性を残した面々がアタカマ砂漠に集結した今季最後のレースウイークは、予選ヒートから各陣営の王座への意気込みを感じさせる大荒れの展開で始まった。

 エクストロームとサンズのペアで今季をリードして来たASXEは、予選Q1ヒートからボディワークの損失によりワイヤーが切断され、マシン全体がショート。続くQ2ではハイパードライブ(ブースト機能)の不適切な使用による5秒ペナルティで初タイトルへの“焦燥感”を駆り立てられると、同ヒートは出走全車が事故に見舞われる前代未聞のセッションとなる。

 最初にクラッシュしたのはABTクプラXEで、今回タナー・ファウストと組んでNEOMマクラーレンXEより参戦するヘッダ・ホサスと、スタート直後のターン1で接触したクララ・アンダーソンが激しく横転。彼女は無傷でマシンから脱出したが、ここで早速の赤旗中断となる。

 リスタート後もフロントサスペンション破損で失速したヴェローチェ・レーシングの初年度覇者テイラーに、行き場を失ったアンドレッティ・アルタウィキラットのケイティ・マニングスが激突。その衝撃で車体後部に乗り上げたマシンは転がり落ちて大破し、ともにリタイアを喫する事態となった。

この最終戦では、選手権首位を行くアクシオナ・サインツXEチーム(ASXE)のマティアス・エクストローム/ライア・サンズ組を筆頭に、全10チーム中5チームにタイトルの権利が残された
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