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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.03.08 06:39
更新日: 2019.03.07 18:45

ヨーロッパ・ラリー初のロシア人王者、史上4人目の連覇に向け、シトロエンへマシンスイッチ

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ラリー/WRC | ヨーロッパ・ラリー初のロシア人王者、史上4人目の連覇に向け、シトロエンへマシンスイッチ

 2018年にロシア人として初めてERCヨーロッパ・ラリー選手権を制したアレクセイ・ルキヤナクが、2019年シーズンに向けフランスのセインテロック・レーシングに移籍することを発表。タイトル防衛に向け、新たにシトロエンC3 R5をドライブすることとなった。

 ロシアン・パフォーマンス・モータースポーツのフォード・フィエスタR5で念願のERCチャンピオンを獲得したサンクトペテルブルグ在住のルキヤナクは、シリーズの歴史上4人目となる連覇達成に向け体制を一新。昨年末にもテストに参加したフランスの強豪に加入し、同チームが昨季よりテスト投入してきたC3 R5のステアリングを握ることが決まった。

 その派手なマシンアクションとスピード命のスタイルから「この世代では最もスペクタクルなドライバー」と評され“ロシアン・ロケット”の異名もとるルキヤナクは「新しいマシン、新しいチームへのスイッチは、僕にとって大きな挑戦になる」と、新シーズンへの意気込みを語った。

「2019年は誰にとってもタフになるだろうが、メンバー全員が目標に向けハードワークを続けている。これだけの変化があれば未知の部分も増えるが、僕たちにはラリーに関する豊富な経験と良いチーム体制がある」と、自信を見せたルキヤナク。

 これまでは圧倒的なスピードを披露しながらも、その勢いと集中力がラリー最終日の最終ステージまで続かず、アクシデントによるリタイアが常だったドライバーは、2017年には大クラッシュによるシリーズ欠場も経験。しかし2018年はその汚名を返上し、スピードを保ったまま平常心を維持する高い安定性を見せ、見事にタイトル獲得につなげてみせた。

「僕たちの競技は感情やチームのマインドに大きく結果が左右される。もちろん僕は勝利を渇望しているけれど、つねにスコアを意識して一貫性を保つことに焦点を合わせる必要もある。昨季はいい仕事をしたけれど、それでも予想外のことがいくつか起きていた。今季もスピードと安定性を組み合わせることに集中したいね」

 2013年から3シーズンにわたってクレイグ・ブリーンをERCランキングトップ3に導いたセインテロック・レーシングのラリーマネージャー、ヴィンセント・ドゥシェは「スピードのあるチャンピオンをチームに迎え入れることができて光栄だ」と喜びを語った。

「我々としても勝利の方程式を取り戻したいと考えていて、その気持ちを数ヶ月前からルーカス(ルキヤナクの愛称)という最高のドライバーのひとりと共有してきた。我々はこの契約によってルーカスとC3 R5という”ふたつのロケット”を手に入れた。やるべきことはたくさんあるが、刺激的な挑戦になりそうだ」

フォード・フィエスタR5からシトロエンC3 R5へのスイッチを決断した2018年ERC王者アレクセイ・ルキヤナク
2018年はブルーノ・マガラエスやニコライ・グリアシンらを下してロシア人初のERCチャンピオンとなった
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