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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.06.16 17:07

WRC:トヨタ、フィンランドでの走行テストに全ドライバー招集へ。新パーツのテストも兼ねる

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ラリー/WRC | WRC:トヨタ、フィンランドでの走行テストに全ドライバー招集へ。新パーツのテストも兼ねる

 WRC世界ラリー選手権を戦うTOYOTA GAZOO Racing WRTは6月15日、フィンランド国内でトヨタ・ヤリスWRCを走らせるテスト走行を行い、活動を再開。初日はカッレ・ロバンペラがステアリングを握った。このテストにはエルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエも参加する見込みだ。

 WRC参戦マニュファクチャラーにはヨーロッパ圏で新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が広がったタイミングで、テストを禁止する暫定処置が出されていた。このテスト禁止令は5月末に解除されており、各チームは6月中にもテスト活動を再開させるとみられていた。

フィンランド国内で行われたテストに参加したロバンペラ(写真は第3戦メキシコ時のもの)
フィンランド国内で行われたテストに参加したロバンペラ(写真は第3戦メキシコ時のもの)

 トヨタはチームが拠点を置くフィンランドでテストを実施。初日には19歳のルーキー、ロバンペラを招集してグラベル(未舗装路)でのテストをこなした。

 チームは合計3日間のテストを行うとみられ、エバンスとオジエもステアリングを握る見込み。

 15日の走行を担当したロバンペラは自身のSNSを通じて「約3カ月近く、自分の愛車から離れていた。だから、もう一度ステアリングを握ることができて、どれだけ最高な気分か、言葉にできないよ」とコメントしている。

 チーム代表のトミ・マキネンは第3戦メキシコ終了時点でドライバーズランキング、マニュファクチャラーズランキングともにトップに立っているチームにとって、今回のテストはドライバーに感覚を取り戻させる絶好の機会になると語っている。

 WRC公式サイト『WRC.com』に「最後にマシンの姿を見てから、かなりの時間が過ぎてしまった。ドライバーたちは私以上にマシンから離れていたことになるしね」と応えたマキネン。

「今回のテストには全ドライバーを招集するつもりだ。彼らにドライビングとはなにかを思い出させるためにね」

「実は投入を予定している新パーツがいくつかある。今回のテストはその開発も兼ねているんだ」

 チームは15日に公式Twitter上を通じて、2021年に予定していた新型WRカー投入を見送ったことを発表。来シーズンも引き続き現行のヤリスWRCでシリーズを戦うとしており、開発中の新パーツは2020年シーズンはもちろん、2021年の戦闘力向上も見据えたアップデートとなりそうだ。


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