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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.07.01 11:35
更新日: 2020.07.01 11:38

WorldRX:eシリーズ第3戦は初参戦パイエが値千金の勝利。王者ハンセンは選手権首位浮上

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ラリー/WRC | WorldRX:eシリーズ第3戦は初参戦パイエが値千金の勝利。王者ハンセンは選手権首位浮上

 6月28日(日)に仮想空間のスウェーデン・ホーリエスで開催されたWorldRX世界ラリークロス選手権の新eシリーズ『WorldRX Esports』第3戦は、前戦勝者であるBMWファクトリー契約ドライバーのトム・ブロンクビストや、現WorldRX世界チャンピオンのティミー・ハンセンを撃破した初参戦のジョナサン・パイエが、見事なデビューウインを飾っている。

 FIA世界選手権のWorldRXへと続くステップアップ・カテゴリーにも位置付けられるヨーロピアン・ラリークロス選手権(EuroRX)に参戦中のフランス出身のパイエは、このeシリーズ第3戦でコードマスターズが提供するゲーミングプラットフォーム『DiRT Rally 2.0』を採用した仮想空間での勝負を初体験したにも関わらず、予選ヒートから素晴らしいスピードを披露。見事にセミファイナル進出を決めてみせた。

 その予選ヒートで最速を分け合ったのは、ノルウェー出身のラリークロスドライバーであるシヴァート・スヴァルダルと、WorldRX王者ティミーにBMWワークス所属ブロンクビストの3名。とくに第2戦を制して勢いに乗るイギリス出身のブロンクビストは、Q3とQ4を制し、合算の中間リザルトでTQ(top qualifier)となり、この時点でランキング首位に浮上すると同時にセミファイナル1のポールポジションを確保した。

 一方、弟のケビン・ハンセンやRX2 International Series参戦中のヘンリック・クログステッドに、ニュージーランド出身のWRC世界ラリー選手権優勝経験者ヘイデン・パッドンら錚々たるメンバーが名を連ねたセミファイナル2は、1コーナーでドリフトアングルをつけ過ぎた王者ティミーが出遅れるものの、終盤に巻き返し、兄弟揃ってのファイナル進出を確定。

 アウディS1 RXスーパーカーをドライブしたパッドンは惜しくも進出を逃し、セミファイナル1を制したブロンクビストがポールポジション、ハンセン兄弟を挟んでスヴァルダルとパイエが並ぶグリッドとなった。

 フルウエットでのスタートとなったファイナルは、全車横並びでダッシュを決めたものの、ホーリエスの緩い右ターン1の縁石をカットしたポール発進ブロンクビストのプジョー208WRXスーパーカーは、そのまま接地を失った状態でアウトサイドにいた4台を巻き添えにコースオフ。この混乱を唯一切り抜けていたパイエがターン2アウト側のジョーカーラップに飛び込み、アドバンテージを得ることに成功する。

ファイナルでは”魔の縁石”に足元をすくわれたトム・ブロンクビストだったが、最終的に2位まで挽回


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