そのままマージンを維持する力走を見せたパイエは、3ラップ目にスヴァルダルが、4ラップ目に首位のティミーがジョーカーを消化したところでリードを奪うと、終盤は肉弾戦と化した2番手以下の争いを尻目にトップチェッカー。このバトルでジャンプアップを果たした2位ブロンクビストや、3位の現WorldRX王者ティミーを従えて、望外のeシリーズ・デビューウインを飾っている。

「僕にとって初めてのWorldRX Esports挑戦は(ともに参戦した兄弟の)ファビアンとともにマシンやゲーム特性を学ぶことから始まった。木曜には(『DiRT Rally 2.0』世界王者である)ダロルモ兄弟と練習を始め、難しい環境でもラップごとに彼らのタイムに近づけることができた」と、この週末を振り返ったジョナサン・パイエ。

「ハンセン兄弟やブロンクビストのラップタイムを見ていたから本当に自信がなかったけれど、最初の2回の予選ヒートはクリーンなトラック状況に恵まれて本当にうまくいった。Q4ではティミーを追って、彼のリズムをなんとか真似しようとしたんだ」

「ファイナルでは失うものが何もなかったから、アンダーカットを狙って最初からジョーカーに入ることを決めていた。戻ってきたときには3番手で、その後はウエットの路面でも前のマシンに近づけていることに気づいたんだ」

「そこからはクリーンなドライビングとミスを犯さないことだけに集中して、そのドライビングが報われた。彼らのレベルを考えれば、勝てるなんて考えてもみなかったし、驚き以外の何モノでもないね」

 この結果により、スタンディングでは王者ティミーがブロンクビストを6ポイント差で逆転して選手権首位に立ち、3位に弟のケビン・ハンセン、そして今週末は本業のVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの再開に伴い、参戦を見送った“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンが4位へ下がる形となっている。

 また、今週も別クラスとして開催されたプロのシミュレータードライバー10名による勝負は、前戦勝者の現『DiRT Rally 2.0』世界王者でもあるキリアン・ダロルモが連勝を飾り、兄クエンティンとともにワン・ツー・フィニッシュを決めている。

シヴァート・スヴァルダルらと激闘を演じた王者ティミー・ハンセンは、ブロックに”刺さり”ながらも3位までカムバック

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