4月23日、WRC世界ラリー選手権第3戦クロアチアの競技がスタート。初日のデイ1はSS1~8が行われ、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がトヨタ勢を従え僅差でトップに立っている。そんなクロアチア・ラリーのデイ1を終えた各陣営からドライバーコメントが発表された。
■Mスポーツ・フォードWRT
●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合7番手
「今日は僕たちにとって良い1日だった。(開幕戦)モンテカルロでの自分と比べると今日の自分に好転が見られてとてもうれしい」
「新しいペースノートシステムでは、もう少しタイムを出すことができるだろう。ステージの情報が少ないことには慣れてきている。でも今でははっきりと道筋が見えており、それはとても有望だよ」
「まだあちこちでタイムを失っているが、今は十数秒ではなく、数秒を見ている。だから大きな進歩だ。僕はステージでの時間を本当に楽しんだよ。今夜はまださらに作業がある。明日にはさらに改善していることを期待している」
●エイドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合6番手
「ここでのステージで、このマシンを走らせるのは本当に楽しかった。すでにトップ5のステージタイムを2度出していることがうれしいよ! それは今週末に向けた僕の目標のひとつだったんだ。初日にそれを達成できたのは素晴らしいことだ」
「ステージはとても難しかった。辿るべき微妙なラインが1本しかなく、すこしでも早すぎたりワイドになると、ダートに一直線だ。そのような小さなミスを何度かしてしまったけれど、そうしたラインを何本か目にしたから僕だけではなかったようだね!」
「今日はある区間から次の区間へ進むたびに大きな改善を果たすことができた。明日も同じようにできることを期待している。正直なところ、このマシンをこうしたクレイジーなステージで走らせるのは素晴らしいよ。集中を続けていく必要がある。でもまた明日も走ることが待ちきれないんだ!」
■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合首位
「今日の走りにはとても満足しているよ。誰にとっても大変なステージだった。午前中、カッレ(・ロバンペラ)がコースアウトしたので、僕たちの目標は有利な出走順を活かして差を広げることだった。まさにそうすることができたよ」
「午後にもその差を維持したかった。もちろんリードを広げることはいつもの目標だけれど、あるところでは苦戦した。最初に道路に出ると、多くの砂利があってトラクションがないセクションがあり、スピンしてしまったんだ。1日で6秒くらい失ったかもしれない」
「でもランチタイムのサービス以降、全体のリードをわずかに広げることができたから、そのことを喜ばずにはいられないね。明日は誰もがプッシュを続けるだろう。ステージは難しいものだが、気に入っている。首位に留まれるよう願っているよ」
●オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合4番手
「1日のなかで改善していくことができた。それが今日もっとも重要なことだった。間違いなく、とても厳しいイベントだ。だからマシンのなかで落ち着きを感じることが重要だと感じた」
「正直、そのような気分ではいられなかったが、午後には一歩一歩、正しい方向性を見つけていくことができた。全体的に僕たちは大きく離されているわけではないから、まだ何が起きても不思議ではないよ」
「どこで改善できるか、その場所は分かっている。さらに冷静でいられる方法を見つける必要があるだけだ」
●クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合5番手
「このラリーのスタートは非常に難しいものだった。僕たちにとって久しぶりのWRCでのターマックイベントだったんだ。ある場所では状況が良くなっているのを感じたが、他の場所では苦戦した」
「イベント前のテストは完全に違うタイプの道路で行われたんだ。幅が広く、高速でグリップがあった。だから基準が同じではなかった。これもすべて学びのプロセスだね」
「改善を図るために、明日やるつもりのアイデアがいくつかある。主にディファレンシャルの面でね。それがうまくいくか様子を見ていこう。このラリーにはまだ多くのステージが残っているからね」