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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.10.17 20:53
更新日: 2021.10.18 18:26

ヌービルがWRCスペイン連覇! ヒュンダイ勢が意地をみせ、両タイトル決定は最終戦に持ち越しへ

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ラリー/WRC | ヌービルがWRCスペイン連覇! ヒュンダイ勢が意地をみせ、両タイトル決定は最終戦に持ち越しへ

 10月17日、WRC世界ラリー選手権第11戦スペインの競技最終日はSS14~SS17が行われ、ヒュンダイ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位でフィニッシュし2021年シーズン2勝目を飾った。

 木曜日のシェイクダウンに始まり15日(金)から3日間にわたる競技がスタートした2021年の『ラリー・スペイン』。昨年の中止を経て2年ぶりの開催となったイベントは、従来の“ミックスサーフェス”からフルターマック(舗装路)ラリーへと姿を変えて選手たちを迎えた。

 そんなWRCスペインでは、初日午前のループでトヨタのエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)が3連続ステージウインを飾り、ラリー序盤戦をリードする。しかし、日中のサービスを挟み午後のループに入ると、セットアップの調整でコンディションにうまくアジャストしたヌービルが躍進。0.7秒という僅差ながらエバンスを上回り、初日を総合首位で終えた

 首位ヌービルのスピードはデイ2でも衰えることはなく、この日行われたSS7からSS13まで計7本のステージ中、6本で最速タイムを記録してみせる。これにより総合2番手につけるエバンスとのギャップは16.4秒に拡がった。

 迎えた最終日、初日からラリーをリードするベルギー人は、午前中に行われたSS14とSS15をともにステージ2番手タイムで通過し午後のSS16でも3番手となる。いずれのステージでも首位を争うエバンスを上回り、最終SS17を開始する直前の段階でふたりの差は21.3秒となった。

 そのSS17はステージ後半のセクションで降雨があり難しいコンディションに。上位陣がスタートする頃には雨が上がったものの、路面は依然として濡れている状況だ。

 SS17のスタート直前にマシンに不調を抱えているとの情報も入っていたヌービルだったが、無事に最終ランナーとして出走。パワーステージに設定されたこのステージでも、チームメイトのダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)に次ぐ2番手タイムを刻みエバンスをシャットアウト。差がつきにくいとされるターマックイベントで24.1秒のギャップを築いて2019年に続く大会2連覇を達成した。
 
 総合2番手でデイ3を迎えたエバンスは、オープニングのSS14とSS17で3番手に入ったものの、ヌービル追撃とはならず。それでもドライバー選手権を争う僚友セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)を上回る2位でフィニッシュし、タイトル獲得に望みをつなげた。

 対するオジエはSS14で、デイ3すべてのステージでトップタイムをマークしたソルドに交わされ総合4番手に後退する。シリーズ7冠王者は最終パワーステージでもエバンスに次ぐ4番手となり、総合4位でフィニッシュした。この結果、両名のポイントスタンディングスはオジエ204ポイントに対し、エバンス187ポイントとなっている。その差は17ポイントだ。

セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第11戦スペイン
セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第11戦スペイン
ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第11戦スペイン
ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第11戦スペイン

■背水の陣のヒュンダイが意地のワン・ツー


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