9月11日、WRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』の競技最終日、デイ4がギリシャのラミアを中心に行われ、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が今季初優勝を飾った。さらに、チームメイトのオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)とダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合2位、同3位に続いたため、ヒョンデがチーム史上初のワン・ツー・スリー・フィニッシュを達成している。そんな今季第10戦を終えた選手たちのコメントが各陣営から発表されている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)/総合5位
「金曜日は難しいスタートになったが、土曜日には自信を取り戻した。なかなかのペースが出せたし、いいポジションでフィニッシュできたから満足だ。パワーステージでポイントを獲得できたのもよかったね。いい調子で終われるのは素晴らしいことだ!」
「このラリーは僕にとってはもちろん初めてだったから、出場してどういうものか経験できてよかった。もうすでに来年を楽しみにしているよ!」
●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)/総合29位
「今週末は本当に厳しいものだった。コンディションは過酷で大きな挑戦だった。土曜日の午前中に何度かいいタイムを出せたのはうれしかった。かなりいいリズムを感じていたし、ドライブを楽しむことができた」
「土曜日にトラブルがあり、このような結果でラリーを終わるのは残念だ。でも日曜日に戻れるようにマシンを修理してくれたチームには大きな感謝を伝えたい。おかげでパワーステージでポイントを獲得できたからね。もうニュージーランドと次の挑戦について考え始める時だ」
●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/総合4位
「なんという週末だったろう! 今も金曜日に起きたことのすべてを噛み締めているよ。しばらくは思い出すことになりそうだ」
「土曜日のパンクは残念ではあったけど、自身初めてのステージ優勝をしたうえに、ラリーでセブ(セバスチャン・ローブ)を相手にリードしたことは、決して忘れないだろう。子供のころ、セブが活躍しているのを見ていたものだった。彼と同じチームで競うなんて名誉なことだ。チームのみんなの、今週末のハードワークとサポートに大きな感謝を伝えたい。来月、スペインでラリーをするのが待ちきれないよ」
●セバスチャン・ローブ(#19 フォード・プーマ・ラリー1)/リタイア
「金曜日は本当に力強い1日で、競争力のあるマシンでラリーに戻ってくることができた。素晴らしいペースが出ていたのは明らかで、いい順位で最後までたどり着いた。この(アクロポリス・)ラリーは長い間やっていなかったので、戻って来れてうれしいし、まだ速さを出せることが分かったよ! ところどころコンディションは非常に荒れていたが、チャレンジを楽しんだ」
「それ以上進めなかったは残念だ。ピエール-ルイ(・ルーベ)と争えたのは最高だったよ。彼は素晴らしい仕事をしていたし、誇りに思うべきだ。将来のどこかの時点で、またラリーでマシンに戻れることを願っている」