ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.10.12 18:29
更新日: 2022.10.12 18:59

【動画】転落したコーナーはマクレーも落ちた場所。20年の時を超え、同じ場所で手痛いミス


 ニュージーランドで開催されたWRC世界ラリー選手権第11戦『レプコ・ラリー・ニュージーランド』の中で起きたアクシデントのひとつが話題を呼んだ。競技2日目に発生したその事故が、同地で20年前に起こったアクシデントとそっくりだったためだ。WRC公式Twitter(@OfficialWRC)では、このふたつのシーンを並べた短編動画を投稿している。

 9月29日から10月2日にかけて、ニュージーランドのオークランドを中心に開催されたラリー・ニュージーランド(ラリーNZ)は、1995年のシリーズ王者コリン・マクレーの名を頻繁に見聞きする一戦となった。

 その理由のひとつは、トヨタのカッレ・ロバンペラが故マクレーの史上最年少チャンピオン記録をブレイクしたためだ。既報のとおり、このラリーNZで今季6勝目を挙げた新チャンピオンは22歳1日という驚異的な若さで世界王者となった。これはマクレーの27歳109日を大きく更新するニューレコードだ。

 もうひとつの理由が冒頭のアクシデント。マクレーは2002年に開催されたラリーNZにおいて、同イベントの名物ステージのひとつである“ワンガ・コースト”でコースオフを喫した。

 それから20年の月日が経った2022年のラリーNZ、かつてフォード・フォーカスRS WRC 02が転落した場所で、今度はクレイグ・ブリーン(Mスポーツ・フォードWRT)駆るフォード・プーマ・ラリー1が右コーナーを曲がりきれずにコースオフ。前から、後ろからという違いはあるものの、総合2番手で迎えたSS5“ワンガ・コースト2”において、偉大な先輩と同様にアウト側の斜面に滑り落ちてしまった。ブリーンは救出された後このステージを走りきったが、その後デイリタイアとなっている。

 WRC公式Twitterに投稿された動画ではこのふたつのアクシデントが並べて表示されており、それぞれのアクシデント直前からコースオフの瞬間、直後の様子を見比べることができる。コースサイドに生える樹木の成長具合も20年という月日の流れを感じさせるポイントだ。


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