6月17〜19日に開催されるル・マン24時間耐久レース。今季も優勝をトヨタと争うと予想されるLMP1カーのポルシェ919ハイブリッドについて、ポルシェは「919ハイブリッドと小さな村の電力供給の共通点とは何か」、「マーク・ウエーバーがLMP1に参戦していちばん最初にラップタイムを記録した時刻はいつだったか」等々、36の数字とともにこれまでのポルシェの戦いの歴史を振り返るストーリーを公開している。興味深いトピックも多く、ル・マン前に一度呼んでおきたい内容だ。
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919ハイブリッドの初走行は、2013年6月12日、バイザッハのテストコースでポルシェのワークスドライバーであるティモ・ベルンハルトによって行われた。その2年数ヶ月後。彼はさらに開発が進められたル・マン・プロトタイプでWEC世界耐久選手権チャンピオンの座に輝いた。
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これまで3人のハリウッドスターがポルシェでル・マンに参戦した。スティーブ・マックィーンは映画制作のために1971年に参戦した。1979年にはポール・ニューマンが総合2位となり、2015年の表彰台にはGTE-AMクラス2位のパトリック・デンプシーの姿があった。
3.2
24時間のレース中、それぞれのポルシェのLMPドライバーがマッサージベッドで過ごす平均時間は3.2時間。
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2013年、ル・マンの調査のため、ポルシェLMP1チームから4名のメンバーが派遣された。これは、ポルシェがトップカテゴリーに復帰する1年前のこと。この年、911 RSRがGTクラスで優勝を飾り、1998年以来初となるワークスポルシェの優勝となった。
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2011年末、フリッツ・エンツィンガーの指揮の下、5名のメンバーでポルシェがLMP1復帰の準備を始めた。2015年以降、チームの人数は260名で、そのうち160名がエンジニア。
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6名のポルシェLMPドライバーは、ル・マン24時間の間、3つのベッドルームに分かれて休む。ピットボックス裏手のコンテナを2名ずつのドライバーでシェアし、休憩、睡眠を取る。コンテナにはバスルームも用意されている。ただ、静けさは期待できない。