更新日: 2017.10.13 18:51
ホンダNSX GT3の初陣はマカオ。FIA GTワールドカップへの参戦が正式決定
ホンダは10月13日、マカオで11月16~19日に開催されるFIA GTワールドカップにホンダNSX GT3を投入すると発表した。
2016年に市販車がリリースされたNSXのレーシングバージョンは、スーパーGT500クラスに参戦するホンダNSX-GTに加え、2017年からアメリカでアキュラNSX GT3が登場。IMSAスポーツカー・チャンピオンシップのGTDクラスやピレリ・ワールドチャレンジに参戦している。
2017年はアメリカでのみレースを戦ってきたNSX GT3だが、2018年は活動範囲をヨーロッパや日本を含むアジア地域に拡大。2018年シーズンに向けては、12台のNSX GT3をデリバリーする計画を立てている。
今回、ホンダはワークス体制でマカオでのGTワールドカップに参戦。このイベントをカスタマーレーシングプログラムのショーケースとして活用するという。
ホンダNSX GT3としては初レースとなるGTワールドカップでステアリングを握るのは、2016年のニュルブルクリンク24時間やスパ24時間で総合2位を獲得する走りをみせたレンジャー・バン・デル・ザンデ。チームディレクターはJASモータースポーツのステファノ・フィニが務める。
ザンデは今シーズン、IMSAに参戦し、クラスは異なるがアキュラNSX GT3とのレースを経験しており、「その見た目に衝撃を受けた」と語っている。
「今回、ホンダのワークスマシンとして参戦するNSX GT3をドライブできるなんて、信じられないチャンスだ。マカオのギア・サーキットは、さまざまなサーキットの特徴を持ち合わせていて、ショーケースとしては完璧な場所だ」
「これまでに8度、マカオを走っているからホンダやファンに素晴らしいレースを見せられると思う。このあとイタリアで走行テストに臨むけど、早くステアリングを握りたくてたまらないよ」
ホンダの山本雅史モータースポーツ部長は「WTCC世界ツーリングカー選手権とともに、マカオで行われるFIA GTワールドカップに参戦できることをうれしく思います」とのコメントを発表している。
「ホンダは2018年シーズンに向けて、NSX GT3のグローバルセールプログラムを始動させたばかりです。そのなかで、FIAとマカオGPのプロモーターが我々の参戦を認めてくれたことに感謝します」
「1954年にスタートしたマカオGPはGTカーレースで最高の場であり、私たちの目標はレンジャー・バン・デル・ザンデとともに、マシンのパフォーマンスを見せることです」
「このイベントにNSX GT3で参戦することで、世界中のGTカーレースから興味を惹くことを願っています」